フジテレビの放送で、Winny対策法として挙げられていたのが、Windowsの検索で「WINNY」と入力→削除して、ごみ箱を空にする、という方法だそうだけど…。この記事を見て、まぁこんな物だろうと思ってたのだけど、上記のエントリーのコメントを見ると、この内容を馬鹿にする物しか無いのが何とも…。
個人のPCだって、別に一人だけで使用するわけではなくて、複数人による使用、例えば家族でアカウント切り替えて使ってたりといったケースはあるわけで、知らないうちにWinnyが入っているケースは当然ある。実際のニュースの動画を見たところ、そういうケースも紹介されていた。また、それ以外にも例えば、小規模な会社の経営者といったケース等も考えられる。(というかそもそも、自分でWinnyを導入した奴に対してわざわざこんな事をニュースで言うわけがない。)そういった場合において、パソコンにあまり詳しくない人間に向けて、まず基本的なWinnyを削除させる事を知らせるのは、別に悪いことではないと思う。Winnyそれ自体は確かにウィルスではないけれど、ウィルスの温床となっている以上、PCを管理する側の人間がそれを良しとしなければ、削除するのは管理上の判断であるわけだし。
5分程度のコーナーに対して、ファイル名が変えられていたらどうなるかとか、ゴミ箱で削除しても復活できるとか、そういった可能性を指摘するのは的外れにも程がある。大事なのは、何も知らない人間に対していかに分かりやすく危険性を知らせ、いかにしてその危険性を緩和させる方法を提供するか、という事であって、まずWinny自体を削除させるというというのは、初心者が簡単に行うことができる最も効果的な方法だと自分も思う。ただ、誰がWinnyを導入したかを追求させないと、再びWinnyがインストールされる可能性もあるわけで、その辺を示唆するべきだったとは思ったけど。
ちなみにニュースの中では、削除後も既にウィルスに感染してる可能性や、最新のウィルス対策ソフトでも万全ではないこと、個人のパソコンに重要な情報を入れる事の危険性、といった点も指摘されていて、内容的に悪くはないと思った。女子アナの方は、何か良く分かってないみたいだけど。
ところで、Winnyは危険ではない、悪いのは使っている人間だ、という意見もあるだろうけど、個人的には「Winny=危険な物」ぐらいに認識を一般人に植え付けてしまってもいいと思ってる。問題の要点なんぞ、普通の人は知ったこっちゃない。少なくとも、メディアリテラシのあまり高くない人間に対して、Winnyはこうこうこういうもので云々、などと説明するのはあんまり現実的ではない。ならばWinnyを使わせないようにする事を考えた方がいいと思うし(そもそも、Winnyは使えなくて困る物でもない)、そのためにWinnyは危険であるというイメージを与えた方が、何かと都合がいいように思える。
追記
a href=”http://itpro.nikkeibp.co.jp/article/NEWS/20060319/232831/
“>「Winnyを禁止しても,根本的な解決にはならない」—米Symantecのマネージャ:ITpro
もちろん、Winnyを削除するのは小手先の対策であって本質的な問題解決でないことは、ある程度理解してるつもりではいる。ただ、本質的解決策を見出す間、対処療法を怠っていいわけではないとも思う。
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