アリスゲームが始まる事を知り、自分のマスター(ミーディアム)がいない事に対し危機感を募らせる翠星石。そんな折、ドール達の元へ薔薇水晶が襲ってくる。薔薇水晶との戦いの中、翠星石はジュンと契約を交わす事になる…という話。
今回の話の見所は、やはりジュンと契約を結ぼうと躍起になる翠星石。ジュンと契約したいけど、素直になれずに「桜田」という名字の人間に電話をかけてマスターを捜すとか、そういう行動が、まぁ何というか、その、翠星石いいね(笑)。
あと、今回出てきた人形劇の演出は非常に面白かった。人形劇の無機質な人形が破壊される様が、アリスゲームの残酷な宿命を暗示させていて、話の展開に暗い影を落とす役割を上手く演出していたと思う。あと、水銀燈が1期の最後と同様に真紅によって破壊される様も、1期の最後が結末ではなく、アリスゲームの一端であることを再認識させてくれて、興味深かった。
ただ、少々気になる点がいくつか。
まず、翠星石がジュンをマスターに選ぼうとする過程。翠星石がジュンをマスターに選ぼうとする事それ自体は別に不自然ではないのだけど、何故そこにのりという選択肢が入ってこないのかなぁ、と。電話帳で桜田という名字の人間に対して電話をかけていた事から、ジュンの近くにいようとする事は分かる。ただ、直接ジュンの元に行くより、その近くにいるのりとの契約に軟着陸する方が、流れとしては自然な気がして。
また、契約する事の必然性が見てる側に少々伝わりにくかった気がする。契約することで、ドールとしてどう変わってくるのか、という解説が少しあった方が良かった。それに、ジュンが翠星石の心情を理解しているといった描写が無いから、何故ジュンがあの場で翠星石と契約を交わす気になったか、という動機が今ひとつ弱い。だから個人的に、契約までの流れが少し強引な印象を受けた。
あと、一度桜田家まで薔薇水晶が来たんだから、またすぐにやって来るとかそういう考えに至らない点も少々不自然とか、金糸雀は扱いがぞんざいすぎで、最後のオチも弱いとか、そういった点も気になった。
ただ、契約の必要に迫られた翠星石が土壇場でジュンと契約を果たす、という話全体の流れは特に悪くなかったと思う。むしろ、原作の話を上手く組み込んであると思うよ。それだけに、先に挙げたような点がその流れを阻害しているように感じて、気になってしまったな、と。
まぁそんな感じで、今後の話にも十分に期待が持てそうなので、まだまだ続きが期になるところです。
どうでもいいけど、突然電話で「巻きますか?巻きませんか?今なら可愛い妹がついてくるかもしれないですぅ」とか言われたら、迷い無く「巻きます」って答えるだろうなぁ、とか思った(笑)。巻きますか巻きませんか詐欺でも悔いはないさ(何それ)。
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