最終回あれこれ 2005年9月 その1

順番は結構適当に。

ギャライーフェイク

うん、まぁ、1話ごとに展開される人間ドラマってことで、いかにもこのテレビ東京土曜日深夜枠らしい作品だったかな、と。物凄いドラマが展開されたり、前枠の「モンキーターン」みたいに勢いのある作品というわけでもないので、特にコメントが思いつかないんだけど、奇妙な話や深みのある話など色々な話が散りばめられていて、それなりに面白い作品だったと思う。こういう渋い作品は割と好きかも。
原作をパラパラめくってみたけど、アニメとはちょっとキャラクターのデザインが違うのね。個人的には、アニメのデザインの方が取っつきやすくて好きだな。

エレメンタルジェレイド

きちんと見ていたわけではないんだけど、たまにチェックしてたので一応感想。
いかにもスクウェア・エニックス系らしい作品だったなぁ、と。小中学生向けファンタジーアニメって感じで。別にそれが悪いわけでもないし、6時という時間枠を考えればむしろこういう作品はあって然るべきかな、と思う。ただ、自分ぐらいの年齢の人間が見ても、それほど面白い物ではないかなぁ…と。いや、別に傲っているつもりはないんだけど。
しかしその辺を差し引いても、結局クーが空族である必然性がまるで無かったとか、イマイチ釈然としない点があったのはいかがなものかと。

攻殻機動隊 SAC 2nd GIG

前作同様、話の細部がよく分かりませんでした。正直言って、小難しすぎて内容を語れるほど真面目に見ていない。まぁ、大筋は何となく分かるんだけど。内容としては前作の方がミステリアスな感じがあったし、今回は途中に数々のエピソードを挟むという構成がイマイチ面白くなかったので、前作の方が好きかな。ただ、昔の素子が鶴を折ろうとしたエピソードは大好きだった。

MONSTER

1年半にも渡って放送された作品。
原作をあまりにも丁寧になぞりすぎて、アニメ作品としての存在価値は今ひとつ。実際、「原作を丁寧になぞりすぎ」という意見を持つ人が、身の回りだけで3人ぐらいいた。だけど、ここまで徹底的に原作準拠の作品はある意味大変貴重かもしれない。こんな事ができるのも、コミックの売り上げと浦沢ブランドのなせる業か。
ただ、原作を丁寧になぞりすぎとは言っても、キャラクターに動きを与える事で、原作の雰囲気を上手く盛り上げていた点は、さすがにアニメの強みかな、と。最終回付近の盛り上げ方は、なかなか見事だったと思う。

かみちゅ!

うーん、動きや絵は面白かったけど、やっぱり大して中身のない萌えアニメだなぁ、という印象。制作側の「全力で可愛い女の子を描こう!」という気概は伝わってくるけど(笑)。自分は萌え要素ばかりのアニメはそれほど好きではないので(嫌いではないんだけど)、まぁあまり肌に合わなかったという事なんだろう。
あと、ジブリっぽい雰囲気を作ろうとしている様子だけど、作品自体はジブリとは別の物、あえて言うならジブリの上辺をなぞっている感じがした。別にジブリを持ち上げたいわけでもないけど、やっぱりあそこは背景やキャラクターに深みを与えるのが上手いと思うよ。最近の脚本はアレだけど。その中途半端なジブリっぽさが、何となくこう、むずむずする感じ。それがどうも、この作品を今ひとつ好きになれない理由の一つなんじゃないかな、と。でも自分で言うのも何だけど、この意見はジブリ以外の作るジブリっぽさを否定している事になるので、ちょっと身勝手だと思う(笑)。まぁ、そういうアニメがあったっていいじゃないか、とも思うんだけど…。
あと、あの世界観における神様の存在に対する価値観が、今ひとつすっきりしないままで終わったのも良くなかった。もっとも、そういう設定を気にしている時点で、このアニメに向かないという事なんだろうけどね(笑)。
まぁそんな感じで、個人的には内容的にイマイチな作品。ただ、最初にも書いたように作画やキャラクターの動き・仕草などの面白い点もあり、全体を見ればやや楽しめたかな、と。


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