ITmedia エンタープライズ:OpenOffice.org「Draw」はMS Officeには無い付加価値へ
ITmediaによる、OpenOffice.orgに含まれるソフトの一つ、作図(ドロー)ソフト「Draw」に関する記事。主にMicrosoft Officeとの互換性について述べてあって、結構参考になった。
OpenOffice.orgに関しては、(Windowsユーザーなので)Microsoft Officeに比べて動作があまりにも重いのでメインのオフィスソフトとして使う気にはならないけど、この「Draw」に関してだけはよく使っている。というのも、Microsoft Officeにはこの描画ソフトに対応する製品は無いし(一応「Visio」というソフトはあるけど、別売りで基本パッケージには含まれていない)、他にフリーで使い易い作図ソフトが無いから。そういった意味では記事のタイトルにある通り、この「Draw」というソフトはMicrosoft Officeには無い付加価値があり、差別化が図る上で有効なソフトとだと思う。
この「Draw」の存在を知るまで、こういった作図をするのは色々不便だった。2年ぐらい前、論文等を描く際に図を挿入する必要があった。LATEXで書いていたので、EPS出力できるソフトが望ましかったのだけど、ネットを色々探してもいい作図ソフトが見つからない。結局Linux上で「Tgif」を使って描いた記憶がある。OpenOffice.orgでEPS出力できる事を知ったのは、その後。これの存在を知ってから、図はほとんどこれで描くようにしてる。画像出力もできるので、たまにこのサイトに載っける図もDrawで描いてる。
フリーで使える作図ソフトとしては、相当に使い易いソフトだ。これだけでもOpenOffice.orgを入れる価値はあると思っている。
ただ、問題がいくつか。
画像等の異なるファイルに変換してエクスポートする際に、サイズを調整できない。いや、もしかしたらできるのかもしれない。ただ、その方法がよく分からない。せっかくのベクトル図なのだから、エクスポート時のサイズ調整ぐらいは、使えるように(分かりやすく)してほしいと思うのだけど…。例えば、Web用に作った図をpng画像に変換しようと思った場合、サイズが大きすぎてページに載せるには不適切な大きさだった場合とかに困る。
あと、図形にアンチエイリアスがかからない事。記事中ではアンチエイリアスについて書かれているけど、画像に変換してもアンチエイリアスなんてかかりませんが。いや、もしかしたらどこか設定をいじればできるのかもしれないけど、普通に使ってるぶんにはアンチエイリアスはかからない。pdfとかeps、swfの場合、出力ソフト側でアンチエイリアスを効かせてくれたりするけど、bmp、png、jpg等のビットマップ画像の場合はアンチエイリアスはかからず、ジャギーが発生する。これに関しては上記のサイズ同様改善してもらいたいところ。
Drawには、こういった画像出力部分の貧弱な点が目につくけど、フリーで使える作図ソフトとしてはかなり使えると思う。もう少し、それこそ「Visio」なんかにも対抗できるぐらい強力なソフトに仕上がれば文句ないんだけどねぇ(当たり前だが)。
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