タイドライン・ブルー 1話 「浮上する亡霊」

20050724_tideline_1.jpgテレビ朝日 7月6日(水) 26:40~

放送前に「出産アニメ」という情報だけ知ってたので、さてどんなもんかと思ってたら、確かに出産アニメだった(笑)。しかも過程を適当に省くのではなく、妙に生々しい描写。これのおかげで、1話のインパクトは絶大。

ハンマー・オブ・エデン(何やら陸地の大多数が失われた事件らしい)から14年経った世界。キールの義母であり新国連の事務総長であるアオイが新国連議会を開催している最中、唐突にその場に現れたティーンから、潜水艦ユリシーズの艦長グールドが世界に対して宣戦布告を発令した事が伝達される。それと同時に、新国連議会の会場となっている、山の上打ち上げられた原子力空母にミサイルが撃ち込まれる。そのふもとにある町に住む、キールとイスラはその戦火に巻き込まれる。…というのが1話の大体のバックグラウンドということになるのか。
こうしてみると、結構情報量は多いけど、それほど無理なく詰め込まれていると思った。こういった独自の世界観を持つストーリー物の1話目は、バックグラウンドの解説と、キャラクターの描写と、物語の導入がしっかりしてないと、視聴者が物語に入り込めない。この作品は、その辺りが上手く両立されている。1話の掴みとしては良い。それでいて出産シーンを入れてくる辺り、時間の使い方が凄く上手いと思う。まぁその分最後の引きが弱かったとは思うけど、それほど気にならなかったかな。

20050724_tideline_2.jpg新国連議会はどこ学校の学級会かと(笑)。まぁ言い回しを変えたところで、やってる事は同じ事なんだろうけど。それでもあの話し合いの場面は、何だかなぁ、と思わずにはいられない。まぁ、世界各国の情勢を端的に分かりやすく示した場面と言われればそれまでだけどさ。
あと、この作品はキャラクターが生き生きしてていいなぁ。ダイスでイカサマをするキールが追いかけられる場面とか、イスラがナンパしようとしてきた相手に土産物を無理矢理買わせようとする場面とか。こういう逞しい感じのキャラクターは好き。冷静に出産を手伝うティーンもいい味出してる。
あと細かい話だけど、ミサイルを撃ち込まれた後でも、キールやイスラを初めとした町の人々が、しばらく呆然として全く反応できてない描写が良かった。こっちの方が、逆に真に迫った感じが出ている感じがする、というか。

1話目は、掴みとして良かったし、見ていて楽しかった。今後の展開への期待も十分。今後もこの調子でお願いしたい。
ところで、最初EDを聞いた時、一瞬酒井ミキオさん(プラネテスとかの歌の人)かと思った。実際は鈴木達央さんという声優の人(公式サイトによると、代表作に「『好きなものは好きだからしょうがない!!』OP」って…)だけど。何となく、歌った感じが似てるなぁ…と。ちなみに、EDはちょっと気に入った。ど う しても伝えたいんだー♪EDの絵が内容の使い回しというのがちょっと残念かな。

タイドラインブルー EDテーマ 「Voice」


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