ソニーが、自社の携帯ゲーム機、PSP(PlayStation Portable)に用いられている、ゲームの保存メディアであるところのUMD(Universal Media Disc)の仕様を公開して、オープンな規格にするとのこと。国際標準化団体にも提出済み。
この動きは結構意外だった。ソニーの事だから、またどうせ自社でしか提供しないんだろ?と、当然のように思っていたから。
しかし、ここで素朴な疑問。果たして需要はあるのか?と。UMDの容量は1.8GB。容量と値段のコストパフォーマンスで考えれば、フラッシュメモリよりはさすがに良いだろうけど、DVD-RAMと比べれば恐らく劣るため、メディアレコーダーやバックアップに用いるには役者不足。大きさ的にはDVD-RAMよりも小けど、フラッシュメモリよりは大きく、小型機器には使えない。要するに、存在が中途半端。既に市場に応じた書き換えメディアが浸透しているのに、このメディアが必要とされる市場は生まれるかと考えたら、それこそPSPを初めとしたソニー製品ぐらいのもんだと思う。
容量、大きさ的に、携帯音楽プレイヤー、デジタルハンディカメラ辺りに適しているようにも思えるけど、HDDが小型化されることで、そういった市場はあっという間に攫われてしまう予感。
仕様を公開したところで、果たしてどれだけのメーカーが食いつくのかね…。
まぁ逆に、既存のメディアと食い合わず、物理的な互換性が無いのが良い点とも言える。何故なら、無駄に市場を混乱させずに済むからね(笑)。消えるなら後を引かず、サクッと消えてもらった方が有り難い。
おお、よく見たらUMDに対して否定意見ばっかり書いているな。まぁソニー嫌いの素人の見解ですので、アテになさらずに…。
追記
いません、内容をサックリ削除。
公開すると書いてあったから、てっきり一般人にも使える書き換え型メディアとして用いる物と思い込んでいたけど、これって他社がUMDを使ってコンテンツを公開できるようにする、という意味だったのね。つまり、CD-ROM/DVD-ROMと同じようなリードオンリーのメディアと同じ扱いになるわけだ。
そういえば、コンテンツを提供するだけのメディア規格って周囲に見あたらないなぁ。CDやDVDだって書き込みメディアとして使えるわけだし…。「メディアが使える=一般人にも書き換え利用可能」という概念が頭の中で完全に出来上がってしまっていて、コンテンツ読み込みだけのメディアという物自体の発想が出てこなかった…。
ソニーはそこに新しい市場を作りたいと考えているみたいだけど、このような後出しで互換性のなしのメディアが果たしてそう上手くいくだろうか。どうもソニーは、MDの成功をズルズルと引きずっているように、個人的には思える。SONY嫌いの穿った見方かもしれないけど。
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