エロイーズによって毒が盛られた水差しの水を、たまたま飲んでしまったアルベールは、パーティー後に倒れ込んでしまうが、その毒は氷によって薄められていたため、死に至ることはなかった。それがヴィルフォール家のテーブルに置かれていた水差しであったため、ヴィルフォール家が狙われていると知ったアルベール達は、急ぎヴィルフォールの屋敷へ向かう。しかし到着したときには既に、ヴァランティーヌとその召使いが毒によって倒れた後だった…、という話。
今回は他の何よりも、カヴァルカンティ(アンドレア)の印象が強すぎた。やたらと芝居がかった身振り、「この世で僕だけが唯一、伯爵の気持ちを理解できる存在だってことをさ」などとナルシスト発言、などなど見ていて楽しいぐらいの濃いキャラクターだ(笑)。伯爵の計画を完全に知っている様子で、最初からアルベールを馬鹿にした態度を示すけど、いい加減アルベールの情けなさに呆れていたので、ちょっと胸がすっとする(笑)。というかアルベールよ、「あの人なら、何とかしてくれるかもしれない」と、何でもかんでも真っ先に伯爵頼みなのはどうかと思うぞ。そりゃカバルカンティじゃなくても馬鹿にするわな。
小部屋の中で、伯爵が問いつめるヴィルフォールを飄々と受け流す様は、目に見えないせめぎ合いが感じられて面白かった。特に、伯爵の芝居がかった大仰な身振り手振りの演出は、発言があからさまな嘘であることを伝え、伯爵がヴォルフィールの秘密を握っていることを確信させる意図が窺えて、結構良かった。
フランツに関しては…、ヴァランティーヌを好きになれなかったのは、そういうことだったのね…。うーん、結構キツイなぁ。「結婚だけがそいつを幸せにしてやれることとは限らない」という台詞からすると、今後も思いを伝えず、影からアルベールを支える役割でいるつもりなのかな。そういえばフランツは、1話辺りで女の子と遊ぶ云々とか言ってなかったっけ?…両刀使い?
あと、エロイーズと会話するときの不機嫌な伯爵の表情が気になった。アルベールにたまたま毒が盛られてしまったことで、伯爵が自分の計画を引っかき回される恐れを感じた…ということかな。そうなると、伯爵がエロイーズを切り捨てることになるのかな。ちょうどヴァランティーヌに毒が盛られてしまったことだし。
まぁそんなこんなで、まだ色々書きたい事もあるけどキリがないのでこの辺で。段々伯爵が動き出してきたことで、ストーリーが面白くなってきて、ますます目が離せなくなってきた。今後の展開も期待。
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