アニメ最終回あれこれ 2006年9月 その7

ラブゲッCHU ミラクル声優白書

ラブゲッCHU ミラクル声優白書ダメな作品だなぁと思いつつ、結局全話見てしまった。何かこう、ダメな感じが妙なツボに入ってしまって(笑)。
最近のアニメ等の情勢にあまりあまり詳しくない企業が、電車男を発端としたオタクブームの煽りを受けて「オタクを相手にすれば売れる」とか思い込み、アニメ→声優という安直な発想から声優を題材にして、芸能プロダクションを巻き込んで新人の売り込みを兼ねてアニメを企画、一方のアニメ制作会社は「今時こんな企画のアニメが売れるわけねーだろバカ」と心の中では舌打ちしつつも、とりあえず仕事なので渋々作っている。…と、作品から自分が受けた印象はそんな感じ(笑)。完全に妄想ですが。
ただ、「アイコット アニメファンドでラブゲッCHUに投資(12/20)」「ネットビレッジ、携帯向け美少女ゲームのアリコシステムへ資本参加 : VentureNow(ベンチャー・ナウ)」といった記事を読む限り、スポンサーとしてアニメとあまり関係ない企業が加わっている所を見ると、あながち間違いじゃないんじゃないかと思えてくる。
製作にクレジットされているのは、携帯コンテンツ事業を行うアリコシステム。つまり元々この作品は、携帯事業の宣伝が主体のようだ。本業の携帯コンテンツ事業は好調のようで、その流れに乗ってアニメビジネスで一儲けしようという目論見もあったんだろうけど、肝心の作品の内容がこれではちょっと厳しいんじゃなかろうか。実際、CD、DVD等はあまり売れてないそうで。携帯コンテンツの宣伝にはなっただろうけど。どれだけの宣伝になったかはのかは知らない。
この番組を見ていると分かるけど、番組中で放送されるCMは、ほとんどこの作品関係の物しか無い(少なくともテレビ東京では)。1回の放送で10回ぐらいCM入る。2話連続放送の時は、20回の大台に乗った。以前「ガンパレード・オーケストラ」の枠付近でふじっこ煮のCMが10回ぐらい連続で流れるという珍事があったけど(参考:萌える理由は十分に:今「ふじっ子煮」のCMが熱い!!)、これはスポットCMと呼ばれる類のCMで、今回のケースとは別。今回の事例は恐らく、枠を丸々買い取って放送しているという事が推測出来る。それぐらい大きく宣伝をしている所を見ると、かなり力を入れた作品だったのかもしれない。

まぁそんな事より内容の感想。
せっかく声優という題材を用いているのに、声優という職業を真面目に描いておらず、安っぽい恋愛物に走ったのはもったいないなぁ、と思う(製作会社の美少女ゲームコンテンツという事業内容を考えれば、確かにそうならざるを得ないのは分かるんだけど)。「REC」よりはマシかなぁ、と思ったけど。ただ、何話か忘れたけど1話だけ声優の仕事をしっかり描いた話があった。あれは結構面白かったような気がする。だからそういう方向で作品を作ってくれと…。最後のやたら盛大なオーディションとか、最後のオーディションにおける桃子の演技の超演出とか、そういうギャグと判断していいのかよく分からない変な演出は別にいいから。
ただ個人的には、野沢雅子さんとか三石琴乃さんとか緑川光さんとか、作中の大物としてのポジションに、何となくそれっぽい人を役に宛ったのはちょっと面白かったと思う。ゲスト声優も割と有名所を使っていたようで。

それにしても、最終回として2話連続放送をねじ込んで、その後に番外編で終わらせた理由がよく分からない。素直に2話連続放送せずに、最終回で終わらせた上で、番外編をDVD収録とかにすれば良かったのに。まだ放送枠の長さが確定していなかった頃に2話連続放送で終わらせる予定を立てたけど、うっかりその後に枠が確保出来てしまったものだから、仕方なく番外編をねじ込みました…とかそんな感じだろうか。いずれにしても、中途半端感は否めない。

あと気になったけど、最後に出てきたアシスタントマネージャのキャラ(川村麻由という名前だそうで)は、一体何だったんだろう。何か脇役にしては妙に目立ってたような。アレか、「舞-HiME」のラストでチラッとアリカが映ったようなものか。2期のフラグか。

まぁそんなこんなで、少なくともアニメとしてそんなに面白いとは思わなかったけど、全体に流れる、売れる要素があまり見あたらないダメな感じがちょっと楽しかった作品でした。そんな視聴スタイルでごめんなさい。

余談だけど、CDを売る気ならOPの映像はもっと早く作った方がいいと思います。

いぬかみっ!

いぬかみっ!センスがちょっと古臭い感じのする作品だなぁ…という印象。というかこれ、「うる星やつら」のオマージュか何かだよね。
女の子をいっぱい出せばいいという物でもないような気がするんだけど、まぁこの手の作品にそんな事を言ってもしょうがないので別にいいや。ただ、どうせキャラクターをいっぱい出すなら、もう少しそれぞれにスポットを当ててほしいと思った。双子とか金髪巫女とか、最後まで印象が薄かった。
この作品は、とにかく話題性を作ろうという根性が窺える。最近あまり声優業をやらなくなった林原めぐみさんの起用とか、エンディングの男歌(?)とか。まぁ作品自体がネタみたいな物という印象なので、それはそれで別に構わないんだけど。
個人的には、そういったネタも含めてそれなりに楽しめた作品だったかなぁ、と。あと、放送延期された時にテレ東に骨が送りつけられた事件が印象的だった。

ところで、劇場版ってマジなのか。さすがにこれはビックリだ。「灼眼のシャナ」といい、電撃は劇場版のサプライズ告知が好きなんだろうか。…で、「灼眼のシャナ」「キノの旅」「いぬかみっ!」と電撃は3つ劇場版を抱えているのだけど、どういった上映形態になるんだろうか。

.hack//Roots

.hack//Rootsうーむ…、これ別に2時間ぐらいの尺で十分じゃない?と感じるほど、2クールやるほどの中身があるとは思えなかった。何かやたらダラダラと間延びした展開はいかがなものかと。しかも、2クールやっても内容的にはまるで何も全然解決してないし。続きはゲームで!って事なんだろうけど、いくら何でもそりゃないだろうと。
あと、作品におけるハセオの行動がどうにも痛々しくて、真面目に見てられないなぁ。どう見てもネトゲ廃人&ストーカーじゃないかと。タチが悪すぎる。
それにこの作品、オンラインゲームを舞台にしている必然性があまり感じられない。…まぁそれは「SIGN」や「黄昏の腕輪伝説」でも感じた事だから、今さらどうでもいいんだけど。ただ少なくとも、「SIGN」は「ログアウトできない」といった設定がある点で、多少なりともオンラインゲームを意識していた感じではあった。今回は何というか…「君たち、何ゲームにマジになっちゃってるの?」という感じしかしない。っていうか、命懸けで遊ぶゲームってどんなゲームよ(笑)。
ただまぁ、最後の銀漢のおかげで別にいいや、って気がした(笑)。銀漢は一体何やってんのよ(笑)。「お前とは友達になれそうな気がする」「漢と書いておとこ、同じ臭いがするだけに惜しい。縁があったらまた合おう」という台詞に対し、ことごとくハセオに断られる。もうこの変な台詞回しとヘタレっぷりに大爆笑。何なんだろうこのキャラは(笑)。


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