COWON A2 購入

COWON A2

ポータブルメディアプレイヤー(PMP)の「COWON A2」30GBモデル(A2-30-WH)を購入した。Amazonで約5万円(ギフト券が5000円分キャッシュバックされるけど)。ちと高い。
この前の日曜日に届いて、今まで色々いじってた。

プレイヤーを購入した理由は、出張行ったり実家帰ったりした時、長時間電車に乗る際に音楽が聴けるような環境が欲しかった事。一応CD-Rに焼いて聞くタイプのMP3プレイヤーは持ってたんだけど、CDはかさばるし入れ替えも面倒臭い。
具体的にこの機種に決めた理由は、一つ目に大容量HDD(30GBぐらい)のプレイヤーが欲しかった事。手元に20GBぐらいのmp3ファイルがあるのに、フラッシュメモリ1GBのプレイヤーとかあり得ない。二つ目に、PCに特別なソフトウェアをインストールする事無しに音楽がプレイヤーに転送できる事。個人的に専用ソフトとか嫌いなので、USBで接続するとプレイヤーがHDDとして認識され、そこに音楽を放り込んでそのまま聞けるプレイヤーが欲しかった。三つ目に、DivXやXvid等の動画が見られる事が面白そうだった事。四つ目に、音楽・動画の対応形式が多彩だった事。五つ目に、ネットでは割と評判がよろしい様子だった事。

でまぁ、実際届いて思った事は、プレイヤーがデカい事(笑)。一応、以前から秋葉原のソフマップ等で現物を見ていたので大体の大きさは把握してたのだけど、とりあえずポケットに入るサイズではないね。音楽を聴くだけならカバンに入れてイヤホンを伸ばすという使い方が正しい。以下手に持ったところの写真。ちなみに、自分の手は普通の人よりやや大きめだと思います。

COWON A2 写真1
COWON A2 写真2

実際に起動してみる。起動時間は7~8秒ぐらいかな?ちょっと遅い。メニュー操作に関しては、操作の度にちょっと引っかかる感じがあるのでサクサクというわけにもいかないけど、まぁ別に不満を感じるほどの物ではない。ただし、動画や音楽を選択する際にはファイルの情報を読みに行くので遅くなる。
基本的な操作性は悪くない。ややこしい操作を要求する事はなく、少ないボタンで大体の操作ができる(A~Cボタンは特殊な操作にしか用いない)ので扱いやすい。ただし、ジョグレバーのボタンが押しにくく、押す際に間違ってジョグレバーを倒してしまう事がしばしばあるので、その点は不満。
設定は割と細々いじれる様子だけど、とりあえず今のところ用事はないな。音声エフェクト等も色々いじれるけど、自分は基本的に音声エフェクトという物があまり好きではない(元の音声がいじられる事が気に入らない)ので、その辺はどうでもいいや。
ファイルの転送に関しては、USB2.0で転送できるので数百MBのファイルでもすんなり転送できて快適。普通にHDDにコピーするのと同じなので扱いやすい。ディレクトリ構成には特に制約が無い模様。最初のルートディレクトリに「MOVIE」「MUSIC」といったディレクトリが作られているけど、別にこれに従わなくても無問題。ちなみに、ファイル再生の際はファイルやディレクトリにフィルタリングがかけられて、音楽再生時、動画再生時、それぞれにおいて再生可能なファイルがないディレクトリや再生不可能なファイルは見えなくなるといった仕組み。
この機器にはビデオ出力機能があり、画面をコンポジット入力のあるテレビ等に出力できる。ちなみに、以下のような感じになる。

COWON A2 写真3
COWON A2 写真4

さて本題のプレイヤー機能。

まず音楽再生に関して気付いた事。なお、最初に断っておくと音質は他と比較した事が無いので全く分からない。そんな音質を聞き分けるような耳も持ち合わせてない。自分の場合はとりあえずそれなりに聞ければいいよ。実際それなりに聞けるし。
とりあえず手元にmp3ファイルぐらいしか無いのでmp3ファイルを再生してみたけど、全く問題なく聞ける。再生したのはVBRの192kbpsぐらいのmp3ファイル(LAME 3.96.1: –preset standard)で、心配していた再生時間の取得も問題なく行われていた。再生中の秒刻みがちょっとおかしくなる時はあったけどね。あと、ID3タグに関してはVer 2.3で統一していて、UTF-16(非同期化なし)とISO-8859-1の2種類があったのだけど、どちらも問題なく取得されている模様。というわけで、手持ちのmp3再生はどれも問題なし。
ただ、購入前に気になる話を聞いたので一つ実験をば。話というのは、LAME 3.97 b2の”–vbr-new”コマンドで作成したmp3ファイルに関して再生がおかしいという物。試しに1曲作成してみる事にした。音源は「英雄伝説 空の軌跡SC ORIGINAL SOUND TRACK」より、「銀の意志 金の翼 Game Opening Version」。試したコマンドは、”-V 0 –vbr-new”と”-V 2 –vbr-new”の2種類。実際に再生してみると、どちらも確かに再生中に頻繁に引っかかるような感じでノイズが乗ってしまう。ビットレートが高い位置なのかなぁ?ちなみに、LAME 3.96.1の”–preset standard”で作成した物は特に問題なし。
ちなみに、再生中にはフォルダを選択して画像やテキストを画面に表示させる事ができたりする(テキストだけなら動画再生中でも可)。というわけで、再生中にテキストに落とした歌詞を表示させてみた(もちろん、自動ではなく手動で表示させる事になる)。まぁこういう事もできますよ、という事で。

COWON A2 写真5

あと、自分は音楽ファイルをアルバム単位で無圧縮zipファイルに固めて保存してあるので、できればzipに対応してないかなぁ、とか思ったけどダメでした。圧縮は無理でも、無圧縮zipぐらい対応してくれてもいいじゃないか…。一々プレイヤーに転送する際にzip展開する手間が面倒臭いなぁ。

それから、動画再生機能について。
とりあえず手持ちの動画を色々試してみた。いやー、凄い凄い。本当に動画が再生できるのね。ちょっと感動してしまったよ。以下、ちょっと例を示す。

COWON A2 写真6

何故か持ってた「おとぎ銃士 赤ずきん」のOP。音ズレや引っかかり等も無く再生に問題なし。それにしても、120fpsが行けたのは凄い。(他にいくつか120fpsのDivXファイルを試してみたけど、読み込み時に一度読み込みに失敗した時があった(ただし、再起動させてもう一度再生を試みたら成功した)ので、必ずしも完全対応というわけではないかもしれない。ちなみに、仕様上は30fpsまで)。
Video: DivX 5 640×480 119.88fps
Audio: MPEG Audio Layer 3 48000Hz stereo 128Kbps

COWON A2 写真7

「雲のむこう、約束の場所」予告編。再生中に引っかかる、早送り・巻き戻しすると止まる。止まったら、電源ボタン長押しで再起動だ。元々MPEG1は再生対象ではなく、後からファームウェアによって対応された様子なので、これは仕方ないのかもしれない。
Video: MPEG1 Video 640×480 24.00fps
Audio: MPEG Audio 44100Hz stereo 384Kbps

COWON A2 写真8

「ローゼンメイデン・トロイメント」のOP。解像度の高さを心配したけど、全く問題なし。ちなみに、A2の限界は720×576。これ以上の解像度は「解像度が高すぎます」というメッセージと共に跳ねられる。
Video: DivX 5 704×396 23.98fps
Audio: MPEG Audio Layer 3 48000Hz stereo 192Kbps

COWON A2 写真9

「ぐるみん」のデモムービー。残念ながら、動画と音声にズレが生じる。本来の動画再生より遅いため、動画のデコードが追いついていないようだ。元々、A2の仕様上WMV9は352×288までに制限されているそうなので、これは当たり前か。他複数のファイルで同様の現象を確認。
Video: Windows Media Video 9 640×480 30.00fps 1500Kbps
Audio: Windows Media Audio 44100Hz stereo 128Kbps

その他再生中に気付いた事。

  • WMV7,8、MS-MPEG4、MothionJPEG等は再生不可。まぁ当たり前だけど。しかしカメラ接続ができると謳っているのだから、MotionJPGぐらいは行けてもいいじゃなかろうか?
  • AVIコンテナ+WMV9コーデックの動画は再生不可
  • WMV9でも再生できないファイルがあったけど、これは多分作り方が悪かったせい。
  • 当然mp4やmkv、3gpなんて気の利いたフォーマット(コンテナ)には対応してない。

ちなみに、対応してないコーデックやサイズのファイルは、以下のように×印が表示される。フォーマットが対応してないファイルは、そもそもファイルリストに表示すらされない。

COWON A2 写真10

まぁ大体こんな感じ。自由度はそれほど高くないけど、それでも他の機種よりは強力ではなかろうか。でも、WMVの再生能力がちょっと低いのが気になるなぁ。

とりあえず、再生能力が高くて色々遊べそうな感じなので、プレイヤーとしてはかなり良さそうな感じ。FMラジオとかレコーダーとか、そういった機能に関しては使うアテが無いので、その辺はまた後で。この機器コンポジットのビデオ入力端子がついてて、ビデオ録画ができるんだよね。ボイスレコーダーの延長線上なんだろうけど、そんなのいいからもう少し小型化してくれと(笑)。

ところで、これを買った後にこの機器を最大限に活かす面白い方法に気付いた(というか、知った)。それに関してはまた後で。(Melog: Archives > Archive – COWON A2とStage6

関連

追記

として挙げた動画がオタ物ばっかりでどうもすいません。こんな動画ばっかり持ってるんで…。

23日 追記

なお、ここに書かれている内容は全てファームウェアVer.1.81Eによるもの。

23日 さらに追記

あと、動画の再生例をいくつか報告。

COWON A2 写真12

DivX + VBR MP3の例を挙げようと思ってHDD内を探してたら出てきた動画。とりあえず、特に問題なく再生できている模様。
Video: DivX 5 640×360 23.98fps
Audio: MPEG Audio Layer 3 48000Hz stereo 134Kbps

COWON A2 写真13

試しに再生してみた「巌窟王」のED。あの目に全く優しくない映像は、ビットレートが高くなってしまうためかさすがにデコーダ能力の限界を突破しているようで、再生がガクガクになって音声も途切れ途切れになり、再生に支障をきたす。WMVみたいに動画と音声の同期がずれる事はないけど。なお、別にファイルが壊れているわけではない。
Video: DivX 5 640×360 119.91fps
Audio: MPEG Audio Layer 3 48000Hz stereo 128Kbps

COWON A2 写真14

一つぐらいはまともに再生できるWMVファイルの例をば。探してみたら、唯一HDD内にあったのがVIPSTAR…。とりあえず再生に関しては問題ない模様。動画と音声の同期も大丈夫。
Video: Windows Media Video 9 320×240 30.00fps 448Kbps
Audio: Windows Media Audio 44100Hz stereo 64Kbps


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コメント

“COWON A2 購入” への1件のコメント

  1. […] さてここからが本題。 最近自分は、「COWON A2」を購入した。元々は音楽再生しか念頭になかったのだけど、せっかく動画が再生できるならと色々試してみた。で、試しているうちにこの「Stage6」の存在に思い当たった。「もしかして、この動画を見る事ができるかな?」、というわけだ。で、実際試してみた。 […]

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