以前はよく記事に目を通していたWinnyによる情報流出事件。ただ、最近の数の多さにいい加減疲れてきたので、「はいはい、また起きたのね」と軽く流す程度になってしまった。そのWinnyによる個人情報の流出をまとめたのが上記のサイト。
いや、改めて見ると凄い。っていうか、今年の事件だけで、もう昨年の数を超えてるという事実に驚愕した。もちろん、これはニュース記事になった事件が取り上げられているだけで、ニュースに取り上げられないような小さい物を含めるとその数は想像もつかない。小規模な企業だと、会社のパソコンの私物化、私物パソコンの社内持ち込みなんて、それこそ日常的に行われている事だろうから、当然件数も多くなると予想される。
3月に入ってから既に6件ものニュースが出てきたけど、これは恐らく最近情報流出事件の記事が取り上げられるようになった事で、そういった情報を探す人間が激増した、隠し通す事が不可能と判断した企業が外部から指摘される前に発表した、といった辺りが原因と考えられる。あるいは、最近の記事によってWinnyの存在を知りユーザーが増加した、といった理由もあるかもしれない(参考:ITmedia エンタープライズ:情報流出事件多発でWinny接続数はむしろ「増加」)。
最近起こった海上自衛隊の情報流出事件は相当に大きく取り上げられていたから、これからますますニュース記事が増えていくだろうと思う。
しかし、ここまで大規模に情報流出を誘発するWinnyというソフトは、一体どこに向かっていくんだろう。もしWinnyネットワークが収束するとしたら、それはWindowsが終わるか、バージョンの違いによって起動できなくなるかした時だと思うけど、果たしてそれまでどれだけの事件を引き起こすのやら。作者も管理者もいない状況でも機能し続けるWinnyネットワークという存在が、何か大変途方もない存在のような気がしてきた。
追記
と思ったけど、最近の事件の増加は
海上自衛隊の時ような機密文書が外部に流出 → それを見ようとしてWinnyを使って探す輩が続出 → 既にもっともらしいファイル名が付けられたウィルスファイルが出回っている → 好奇心で寄ってきた初心者がホイホイ引っかかる → その中でまた情報流出 → 最初に戻る
といった、しょうもないスパイラルが出来上がってるような気がしないでもない。
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