多機能なWindows用テキストエディタ、EmEditorのバージョン5.00正式版が公開されました。シェアウェアですが、バージョン4からのアップデートは無料となっています。
今回のバージョンの目立った変化としては、タブ機能が大幅に強化、マクロやプラグインの命令追加などが挙げられる。また、見た目には分からないけど内部的な仕組みが大幅に変更されたようで、テキストをいくつ開いても単一プロセスで処理されるようになり、それに伴ってリソースの消費も少なくなっている。
EmEditorはイマイチ名前が知られてないけど、機能的には「秀丸エディタ」と方を並べるか、それ以上に優秀なソフトだと思う(劣っている部分もあるけど)。
また、設定やカスタマイズのインターフェースがスマートだし、マクロもJavascriptでWSHと組み合わせて柔軟に作れるので、個人的には秀丸より扱いやすくて気に入っている。何より、アイコンが無難な感じで印象が良い(笑)。秀丸のアイコンは正直、ちょっとなぁ…と思っているので(笑)。
シェアウェアというのはネックだけど、それなりに金を払う価値はあると思う。アカデミックライセンスや、ソフトウェア開発者やプラグインやマクロの開発者へのテクニカルライセンスといった、無料で使えるライセンスもあるけど。まぁさすがに、秀丸の某シリアルキーみたいな、すっかり有名なのにいつまでも残されているようなシリアルキーは無い(と思う)けどね(笑)。
ちなみに自分は、以前からRCバージョンを試用していたけど、やっぱり一番目立った変化は、タブ機能の強化かねぇ。以前から一応タブらしき物はあったけど、機能的には中途半端だった。しかし今回からきちんとタブブラウザと同じような使い方ができるようになって、なかなかに便利。テキストエディタの場合、二つのテキストを違うウィンドウで別々に開いて、テキストを比較したり平行利用したりしたい場合もあるけど、その場合タブをドラッグすることで新たなウィンドウで開けるから、使い勝手はなかなか良い。
そういえば、このEmEditor5.00正式版が出るまでにRCバージョンが29個も出たのは面白かった(笑)。RCは正式候補版、つまり大体開発が終了して後はバグ報告を待って、深刻なら修正していく、ってな感じのバージョンで、普通ならRC1,2ぐらいで終わるけど、このEmEditorはRCになってからもバグはたくさん出てくるわ、機能は追加されていくわで、完全にベータ版の扱い。結局RC29まで登場。最初に2桁行った時は、何のギャグかと思った(笑)。
まぁこのソフト、ユーザーのコミュニティがあんまり活発じゃなくて、最近公式のフォーラムが登録制から非登録制に移行したけど、それでも今ひとつ活気がなく、バグ報告もかなり少なかったせいもあるんじゃないかな、と思う。わざわざRCを付けたのは、報告を増やす苦肉の策だったのかも。
それでもこのEmEditorは、ソフトとしては間違いなく優秀。少なくとも自分は、これからもEmEditorを使い続けていこうと思ってる。
まぁ今回正式版が出たとは言え、まだ報告されてないバグが結構出てくると思うけど、そこは長い目で見ていくということで(笑)。
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