最終回あれこれ 2005年秋 その4

10月頃終わったアニメ作品についてあれこれ。自分が見ていた作品のうち、前期(に含めるかは微妙だけど)最後の「絶対少年」を除く、「トリニティ・ブラッド」までが終わったので、その辺りの感想でもあれこれ

苺ましまろ

何というか、登場キャラクターを小学生にして、あずまんが大王の2番煎じを狙ってみたといった感じの、オタを狙うあざとさの塊みたいな作品に感じられて、個人的に好きになれなかった。「かわいいは正義」とかいうフレーズに関しても、その「かわいさ」が媚びを売るような露骨さがあって、嫌悪感すら抱く。具体的に言えば、登場キャラクターが小学生をコンセプトにしている割に、キャラクターの行動がまるで小学生らしくなく、明らかに狙ったキャラ作りな点。それに美羽の破天荒な行動、アレは小学生らしいどころか、躾のできない親に育てられてた子供か、脳に何らかの障害を持つ子供にしか見えない。どちらにせよ、見ていて楽しいと感じられるキャラクターではなかった。
ただまぁ、その露骨さと美羽のキャラ作り以外(エピソードとか話のテンポとか)に関しては、特に悪くはなかったかな、と。

ツバサ

週刊少年誌連載、CLAMP作、CLAMPの過去の作品のキャラクターが登場、等といった話題性には事欠かない作品のはずだったのに、自分の中ではどうでもいい空気アニメに感じられてしまった。そもそも自分がCLAMPをよく知らないというのもあるんだけど、それを差し引いても作品が全体的に盛り上がりに欠けていた事は否めないと思う。盛り上げるべき時に演出が低調だったというか、ストーリー的にもあまり面白くなかったというか…。あと、主人公のキャラクターが平淡すぎるのもいただけない。
そんな事より疑問が一つ。何でコレをNHKでアニメ化したのかね。CLAMPのネームバリュー、週刊少年誌の知名度を考えれば、自局でアニメを放送したがった放送局が無かったとは到底思えない。個人的に、NHKにはそんな作品は余所に任せて、もっとマイナーな作品を発掘するとか、オリジナルアニメを作るとか、そういう方向で動いていただきたい。

フルメタル・パニック!The Second Raid

うーん…、このシリーズは1期も2期(ふもっふ)も見て楽しめたので、大変気に入っているのだけど、今回に関しては正直、それらほど面白かったとは言い難い。
何が問題だったかと考えると、まず話を引き伸ばしすぎている。今回は1クールで1エピソードを展開しているけど、ハッキリ言って冗長すぎる。少なくとも1期は、2クールの間にいくつものエピソードが挿入されていて、大変テンポ良く話が進んでいただけに、この差はちょっと馴染めなかった。相良の心理描写の演出に関しても、自分としては全く不要とまでは行かないまでも、もっと端折っていいはず。
それに、ストーリー的にもそれほど密度が無い点もちょっと。ゴチャゴチャ悩んでたり小難しい話が出ていた割に、結局最後は宗介がかなめに発破掛けられて、アーバレストで敵ASを撃破しておしまい。もちろんストーリーとしてはそれでいいと思うんだけど、非常に物足りない。それに、結局暗殺者姉妹やガウルンが作品でどういう意味を為していたのかイマイチ理解しにくい点や、あれこれ謎を残してしまっている点も、その感覚を後押ししている。
まぁ要するに、密度の低い作品だったなぁ…と。ただ、アニメーションのクオリティとしては大変素晴らしかったし、アクションシーンの作りは凄かったな、とは思う。

トリニティ・ブラッド

あぁ、最後の最後でとんでもない最終回を見せられてしまったなぁ、と(笑)。一応全話見たはずなんだけど、ストーリーが全く理解できていない。しかし、最後の宇宙の描写を見て「あぁ、これは見た目だけ壮大にして、ストーリーは思いっきり放り投げたな」というのは理解できた(笑)。
ストーリーが分かってないもんだから、この作品が結局何を描いているのかさっぱり分からない。何が描きたかったのかすら分からない。それに、主人公が全く活躍していないし、キャラクターにもまるで魅力を感じない。ここまで印象に残る点が無い作品も珍しい。亡くなった原作者には悪いけど…。
でも、作画は綺麗だった。その辺は、さすがWOWOWアニメ&GONZO制作と感じさせる。

うーん、それにしても見事に全部否定的な意見ばっかりだなー。まぁこの辺は自分でも「とりあえず見てる」という姿勢を自覚していた作品群だから、しょうがないんだけど…。


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