タイドライン・ブルー 3話 「ドゥーラビィーラ」

何かもう、どの感想を書いてどの感想を書いてないのか分からなくなってきた…。

20050805_tideline.jpgユリシーズは連合の攻撃をかいくぐり、海中の大渦ドゥーラビィーラを越えてアラビア海に。ティーンはアオイと共に連行される。

ハンマーオブエデンによって地図が失われてしまったために、世界中の誰もが地理を知ることができない。そんな中で、以前宇宙から地球を見ていて地球の地形を把握していたキールおよびティーンが、この世で二人だけの、地球の地理に精通した人間として、重要な人物となる…という設定なのか。なーるほどねぇ。だからこそ舞台を宇宙にまで広げていたのか。無駄に話をでかく見せようとしているだけなのかと思ってたけど、きちんとした意義があって安心した。またそれによって、主人公に重要なキーマンとしての役割ができて、存在に意味が生まれている。特殊な力とかそういうファンタジー的な物に逃げないで、主人公に対して地理に関する知識としての重要性を持たせたというのは、ちょっと面白いなと思った。
今回登場した、アラビア海、日本海溝、ドゥーラビィーラ、アオイたちの過去といった場面は、ハンマーオブエデンの影響を大きく映し出している。これが世界観の具体的な提示と、主人公の重要性の強調としての役割を果たしている…と思う。多分今回の話のキモはその辺にあるんじゃないかな。
ユリシーズ艦長グールド、新国連事務総長アオイ、てしお艦長里山は、ハンマーオブエデンで生き残り、共に世界を作ろうと誓い合った仲だったらしい。アオイ、里山はその時のままだけど、グールドは何故一人だけ離反したのか。新国連の議会会場を攻撃するに足る十分な理由があってのことか。ドゥーラビィーラでも圧壊しないユリシーズという潜水艦を持っているのは何故か、などなど、グールドに関して疑問の種は尽きないけど、その辺はおいおい語られていくんだろうな。
石油云々の下りはちょっと違和感があったな。争いの原因になるからといって石油を封印ってのは、ちょっと考えにくいなぁ。エネルギーとして重要な資源なのに。ただこの作品は、以前の議会の様子からも見て取れるけど、エゴを剥き出しにした醜悪な人類を非常に端的に描いている感じなので、これもその一環と考えてしまえば、分からないこともない。

個人的に、この作品は設定とかキャラクターとか各種要素を結構楽しめる作りになっていると思う。そんなわけで次回にも期待。放尿はもういいけど(笑)。


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