ただ思いついた事なので適当に流してください。
アニメにおいて、作中における音声や映像にノイズが乗る場面がたまにある。今思いつく例だと「絶対少年」の田菜編において携帯電話の音声にガリガリという音声ノイズが乗るシーンなど。
でも実際のところ、この現象はアナログ伝送におけるノイズなので、デジタル伝送による音声通話においては発生しないんじゃないかと。
例えば携帯電話であれば、通信がノイズの影響を受けた場合は転送中の音声データが壊れる。携帯電話の音声通信はエラー訂正処理が行われているはずなので、データが壊れてもある程度なら音声データは修復される。しかし、訂正できる上限を超えてしまうとそのデータは元の音声にデコードできずに破棄されてしまい、その音声が受信できずに音声が途切れてしまう。もっとも、一部の音声が受信されなくても補完されるような符号化方式や音声補完技術が備わっているはずなので、少し音声が途切れる程度なら大した問題にはならない。音声が受信できない状態が長時間続いた場合は、恐らく携帯電話の側がその通信を切るような仕組みが備わっている。
要するに、「絶対少年」で見受けられたようなノイズ表現は、携帯電話同士の通話では起こらないのではないかと思われる。あれほど伝送に支障をきたすほどノイズの影響があった場合は、その時点で通話ができなくなるはず。
これはテレビにも同じような事は言える。例えば、何らかの外的影響によってテレビの映像が歪む表現。
デジタル放送であれば、電波の受信が正常に行われない場合は映像が歪むのではなく、ブロックノイズとして画面に現れる。まったく受信できなくなった場合でも、画面に砂嵐は出てこない。恐らく真っ黒な画面と、(テレビの実装にもよるけど)映像が受信できない旨を伝えるメッセージが表示されるはず。
歪んだ映像を映すためには最初から歪んだ映像を用意するしかなく、砂嵐を表示するためには砂嵐の映像を送るか、受信できなくなったときに砂嵐を表示する実装をテレビの側が行うしかない。(もっとも、入力映像がコンポーネント等のアナログケーブルを経由していた場合はその限りではないだろうけど)。
まぁつまり何が言いたいのかといえば、今現在では当たり前の表現として使われているノイズ表現だけど、伝送データのデジタル化に伴って、これらは将来的に一般に通用しなくなる表現なのかもしれない、という話。
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