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受け身の姿勢

Yahoo!がGoogleより人気の日本、なぜと頭をひねる - @IT

世界各国ではYahoo!よりもGoogleの方がシェアが高いのに対し、日本を始めとした東アジア諸国では、Yahoo!の方がシェアが高いという話。

ネットレイティングスの調査によると、2006年3月のWeb検索の国内利用率はYahoo!検索が64.5%でトップ。この数字はロボット検索を行う「Yahoo! Search Technology」(YST)の結果。対して、Googleの利用率は34.7%となっている。

米国、英国など欧米ではGoogleの人気が高く、50~70%以上の利用率を誇る。

米国、英国、フランス、ドイツではGoogleの利用率がトップ。Yahoo!の利用率は10~20%台に過ぎない。

んー、これと同じような現象を書いた記事を以前読んだなぁ。

ドイツでは20%以上、日本では3%未満に~Firefoxシェアに明暗

ドイツではFirefoxが22.58%のシェアを確保しているのに対して、日本でのFirefoxシェアは2.79%と低迷。反対に、日本ではIEが93.92%と圧倒的なシェアを占める一方、ドイツでは69.45%に止まった。

日本人はFirefoxがお嫌い? ~Mozilla Japanセミナー開催 - @IT

地域別では、最も高いのが欧州で20.10%、次いで豪州近辺の18.60%、北米の15.88%、アフリカの9.41%、アジアの8.81%、南米の5.79%だった。日本は中でも低く4%台だという

このFirefoxのシェアの話と、今回の検索エンジンの話は、何となく似ているように見える。
個人的には、この二つの事例における原因は同じ所に根っこがあるのではないかな、と考える。この場合、与えられた物を使い続ける、変化を望まない、周囲と同じ事をしようとする、といった日本人の保守的な性格の傾向が関係しているのではないかと。
つまり、日本におけるYahoo!のシェアが高いのは、Googleが出てくる前のシェアがそのまま推移して現在のシェアを築いているのであって、サービスの質が特別高かったわけではないのではないかと思う。また、Googleにおける検索エンジンのみのスタイルのように「自分で情報を探す」環境よりも、Yahoo!におけるポータルサイトとしてのスタイルのように「最初からある程度必要な情報が与えられている」環境という点においても、日本人の気質に合致していたのではないかと。だから、もし仮にMSNが先に普及してたらMSNの方が高いシェアを誇っていただろうと思う。もちろん、Yahoo!のサービスは他にない物が多く、比較的優れたサービスを提供しているとは思うけどね。でも、それだけで高いシェアを得たわけではない、と自分は考える。
ブラウザも同じ事。最初にIEが標準でインストールされ、(少なくとも多くの人にとっては)十分なブラウジング環境が整っている事が、受け身姿勢の傾向がある日本人にとって、それ以外の環境を求めようという気を起こさせなかったのだと思う。

あともう一つ、前述の二つの事例とよく似た現象が一つ思い当たる事が、自分の中でこの考えをより強い物にしている。それはゲームに関して。
日本だと、ゲームといえばPlayStationや任天堂ゲーム機といったコンシューマのゲームが一般的で、PCゲームはあまり普及してない。ところが米国や欧州では、PCゲームのシェアがかなり高い(具体的な数字が見つからないけど、主要なゲーム市場である事は間違いない)。
そしてこういった海外のPCゲーム市場では、MODという文化が非常に発達している。MODというのはつまり、ゲームのオブジェクトやテクスチャ、マップ等を書き換える事で、ユーザーが自由にゲームに対して改造を施して遊ぶことで、PCゲームならではの遊び方。ただの遊びに留まらず、ゲームメーカーがその開発環境を提供する事が最近では当たり前となり、「カウンターストライク」のようにメーカーが公式に販売したMODのような事例もある。
このように自分でゲーム環境を作り出して遊ぶ事は、コンシューマのような一方的に遊ぶためのゲーム環境を与えられる日本のゲーム市場とは対照的(無理矢理パラメータを改造して遊ぶチート行為はまた別。ありゃ結局与えられたゲーム環境からはみ出さず、ただ単にバランスを崩してるだけ。文字通りの「cheat」)。

このゲームに対する取り組み方の違いは、上に挙げた検索エンジンとブラウザの二つの事例とよく似ていると自分は感じる。そして、その根っこはやはり同じ所、日本人の性格の傾向に関係しているのではないかと考えている。
それが良い事なのか悪い事かは別として。

…なんか上手く文章がまとまらなくてすいません。

Comments (2 件)

winter_mute より:

確かにMOD文化(といっていいのかな)が充実してますね。わたしのやっているVictoriaやHOI2、Civ3などは此れでもかという位面白いMODがそろっています。おかげでVictoriaやHOI2のMODを自作するようになってしまいました。此れが結構はまります。

海水瓜 より:

人気のゲームだとかなり良質なMODがあったりしますから、かなり色々楽しめますよね。
自分の場合は、昔の話ですが「Thief」というゲームのMODを一番遊びました。海外のコミュニティも充実してましたし、相当面白い物もありました。あとは定番所で「Half Life」辺りでしょうか。
とあるゲームでMOD作りにチャレンジしようと思った事もあるのですが、如何せん根気が続かなくて(笑)。

日本もこうしたMOD作りが流行るといいんですが、日本のゲーム市場ではそもそもPCゲーム自体が少ない事もネックですね。海外ゲームは英語が障害になっているし…。日本ファルコムやコーエーみたいなメーカーが頑張ってくれるといいんですが、どうもやる気が無いようで…。
例えば「ソーサリアン」「VM JAPAN」といった割とMOD(日本では、自作シナリオ・自作マップといった方が通りが良さそう)の作りやすそうな作品においても、そういった動きはなかったですから、望み薄でしょうね。

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