アニメ最終回あれこれ 2006年6月 その2

「Fate/stay night」が12話ぐらい、丸々1クール分録画が溜まってたので、昨日は実家から帰ってきた直後から5時間以上かけて連続で一気に見るという生活を。おかげで新番組がまるで消費できてない。今のところ貧乏姉妹と赤ずきんだけだ。困った。

Fate/stay night

Fate/stay nightそんなわけで最終回を無事見る事ができた。まぁ録画を溜めてたぐらいだから、個人的にはそんなに面白いと思ってなかった。最終回まで見ても別にそれほど面白いとは思わなかった。まぁ普通よりやや面白いぐらい。「あれだけ同人人気が高いのだから、それなりに面白いんだろうなー」と思ってた分、相対的に評価が低くなったという面もある。
とりあえず、全体的に設定の解説台詞が多い点がイマイチ。話を構成する上で必要な情報なんだろうけど、キャラクターが延々と喋り続けるのは見ててそんなに面白いものじゃない。意外な設定を持ち出して話を盛り上げるというよりも、ただ情報を提示して淡々と話を進めるだけの場面が多すぎる。
それから、主人公は人の話を聞きなさい(笑)。まぁ主人公が人の話を聞かない理由付けはあったけど、その理由付けも弱いし、何よりも人の忠告をガンガン無視したり、どうにもならない場面で突っ走るのは見てて愉快になれるものじゃない。
あとは、一部のキャラクターの扱いがぞんざいすぎるというか、描写不足というか。ランサーが完全に当て馬キャラだったりとか、アサシンが大して存在意義を持ってなかったりとか、伏線もなく唐突に桜がどーの、イリヤがこーのといった設定を持ち出したりとか、その他諸々。

ただまぁ、原作をアニメ化するには尺が不足していたんだろうな、という事は何となく想像できるから、アニメ化としてはこの辺が限界なのかもしれないとも思う。聞けば原作のプレイ時間は何十時間にも及ぶと言うし。また設定をやたら持ち出すのも、以前「月姫」をアニメ化した際に原作を大きく外れた事で原作ファンの不興を買ってしまったために(ゲームもアニメも見た事無いけど、何やらそういう話だそうで)、今回の制作会社はその二の轍を踏まないよう、なるべく原作をなぞるよう慎重にならざるを得なかったのではなかろうか、と想像している。原作ファンという固定客は、アニメのパッケージ販売における重要な要素であるわけだし。

とまぁあれこれ擁護っぽい物を書いてはみたけれど、アニメ作品自体はやっぱりそれほど特筆するような物ではないなぁ、と。原作は多分、それなりに面白いんだろうとは思うけどね。Wikipediaの項を見ると、アニメでは描かれてないあんな事やこんな事が諸々書いてあるので、恐らく多くの場面が端折られているであろう事は想像に難くない。
ただし、原作をやろうとは思わない。以前「月姫」をプレイした時に投げた実績があるから(笑)。というか、あの妙に冗長な文章に何十時間も付き合いたいとは思わないなぁ。正直、ダルいです。

ところで、最終回のスタッフロールにおいて、関係者全員を五十音順に並べたのは何か意味があったのだろうか。 声優もアニメ制作の人もごっちゃになってたので、眺めててちょっと面白かったけど。

吉永さん家のガーゴイル

うーん…。キャラクターには魅力があったし、絵柄も好きだったんだけど、肝心の話の内容があんまり面白くなかった。
非常識な登場人物によるちょっと良い話を描こうとしているのは何となく分かるけど、結果として大して中身のない話ばかりに終始していたように感じる。何というか、話の内容に対して非常識なキャラクターの存在その物が空回ってるような印象を受け、見ていてそれがどうにももどかしかった。
ご近所云々という舞台の雰囲気は良かったけど、その中でキャラクターをもっと豪快に動かしてくれれば(視覚的な意味じゃなくて、キャラクターの描写として)、キャラクターにもう少し魅力が感じられたのかな、と思った。


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