たまには真面目に感想でも一つ。今回は、個人的にとても面白かったと思う。
ギャグアニメとしての面白さはもちろんの事、今回の話はそれ以上に話の内容が印象的だった。
タイトルの通り、ホスト部の双子の兄弟、光と馨がケンカをする話。
話の最後に出てきた「これまで世界は僕らと僕ら以外の二つしかなかったけど、初めて本物の侵入者が現れたんだ。」という台詞が、この話をとても面白く感じさせてくれたと思う。
全く同じ姿をした双子だけに、二人は昔から周囲には「双子」とう一括りで認識され、双子自身も自分たちとそれ以外という認識でいた。ところが、ハルヒはその二人をそれぞれ、光と馨という別々の人間として認識し、二人の違いを示す事ができる。それに気付いて初めて、双子はお互いを別の人間として意識するようになった、と。今回のケンカは、そうした意識から生まれた戸惑いが、形となって表れたのかな。
最後は、ケンカが二人の芝居というオチではあったけど、本当に芝居だったのかと考えると、やはり芝居ではないように思える。今までずっと一緒に過ごし、互いを傷つけ合う事をしてこなかった二人が、芝居とはいえ慣れないケンカの芝居をやるだろうか?ハルヒの家に行くためだけに。そう考えると、二人のケンカはやはり本気の物で、仲直りは呼吸のあった二人ならではのアドリブと考えるのが自然じゃないかと。
最初のベンチに座って手を繋いだ子供の頃の二人と、最後のベンチの前で手を繋いでいる二人の間の向こう側をハルヒが歩いている場面の重ね合わせは、そうした話の内容が上手く表現されていて、とても印象的だった。
そんなわけで、今回の話はいつも以上に面白かった。
あと、「ホモ関係は別腹」は名言だね(笑)。
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