アニメ最終回あれこれ 2006年3月 その2

クラスターエッジ

序盤の総集編ラッシュが嘘のように、監督が変わった後半は普通の女性向けアニメみたいになってしまった。個人的に、序盤の繰り返される総集編を見て、この作品がいつ崩壊するか心待ちにしていたのに。
上手くまとめようとしている努力は感じられたけど、前半のせいで何か色々損してる気がする。せめて、最初に出てきたカールスをもう少し序盤で印象付けておけばよかったのに。最初に出てきた時の印象が薄すぎて、作中でカールスカールス連呼されても今ひとつ印象が薄い。ところで、この作品の中でカールスって何回言ったんだろう。毎話10回以上聞いてた気がする。

闘牌伝説アカギ

20060417_akagi.jpg麻雀の事はさっぱりだけど、雰囲気だけでかなり楽しめたのは凄い(笑)。最終回は、やたら中途半端に終わった気がするけど、まぁどこで終わっても問題ない作品の作りだったから、別ににいいかな、と。個人的に、その辺はあまり気にならなかった。あと、古谷徹さんのナレーションはかなり気に入ってしまった。
しかしこの作品、「場の流れ」とか不確定な要素がごく当たり前のように存在して、通しを行う事が前提となっている辺りに、何か凄い違和感を感じる(笑)。あと、たかだかアカギ一人に対して、腹黒いキャラクターが律儀に定めたルールを守ってる辺りも妙な感じ。

ガラスの仮面

20060417_garasu.jpg一応全話見たけど、割と面白かった。かなり昔から続く作品というだけに、やや古臭さは感じられるけど、スポ根的面白さを持つ作品かなぁ、と。
ただ、主人公が演技を覚える様子が毎回同じような事の繰り返しでちょっとくどくて、スポ根とはちょっと違うな、と思う。そう思うのは多分、主人公の「成長」をあまり感じられなかった事が要因かと。成長するというのはつまり、以前できなかった事を、何らかの方法で克服し、新しい物事に繋げていく事。これを見せる事で、視聴者にカタルシスを喚起させ、面白さを与える。その克服する方法が「努力」や「根性」だったりするのが、いわゆるスポ根的な作品と位置付けられると考えている。
で、この作品は物事を克服していく事まではいいのだけど、その克服した内容がそれ以外の場面で全く役立たない。毎回違う事をやってはそれを乗り越えるというパターンの繰り返しで、次に繋がらないため、その成長があまり感じられない。それが、この作品をくどいと感じさせた要因かと思う。
例えば、スポーツ物では特定の競技という枠があるために、成長した事が次に繋がりやすい。「ドラゴンボール」のような作品なら「強さ」という基準があるため、強い敵を出し続ける事でその成長を感じる事ができる。また、戦う相手という相対的な成長の基準が存在するため、その成長が目に見えやすい。ところがこの作品は、「演劇」という基準が見えにくい漠然とした枠の中であり、成長が見えにくい。それが、この作品の面白さが今一歩に感じられた原因ではないか、と個人的には考えている。

ガンパレード・オーケストラ

えーっと、何だこのアニメ。この作品にどういった狙いがあるのか今ひとつ良く分かりません。ゲームの販促にはあまりなってないような気がする。少なくとも、それぐらい面白くはなかった。特に3部の変な島の生活編は、一番何がしたいのかがよく分からなかった。
でも一番印象に残っているのは、3部で登場したでかい大空寺あゆみたいなキャラクター。

かしまし

20060417_kasimasi.jpg最終回を見て、普通に綺麗にまとまったと思ってたのだけど、この後にまだDVDで追加エピソードがあるのね。「あのね」はご想像にお任せします的最終回だと思った。世間では「あのね商法」などと揶揄されてるけど、個人的には、きちんとエピソードとしての区切りをつけてくれているので別に構わないと思ってる。「おねがい☆ツインズ」とか、そういう感じの後日エピソードと考えれば別にいいんじゃない?と思うんだけど…。
後に述べる「IGPX」みたいな中途半端さや、過去のフジテレビに置ける「ガドガード」「ROD」みたいな事例は論外だけど、エピソードとして区切りをつけた上で、さらに続きをDVDに収録というのは、別に構わんと思うのだけどなぁ。あとこの作品はどうだか知らないけど、レンタル版がセル版と収録内容が異なるというのもアリだと思う。作品を視聴する上での品質や内容は満たしているのだから、それ以上の品質・内容を求めるなら金を払えばいいじゃないか、と。もっとも、DVDの価格自体はさすがに無しだと思うけどね。DVDの内容は見たいのに、肝心のDVDが一般人ではおいそれと手を出そうと思わないぐらい高価な代物であるという点が、不満をあらぬ方向から噴出させているように見える。
まぁそれはさておき、この作品は最初あかほりさとる作品という事であんまり期待してなかった。しかし実際に見てみると、作品自体がとても丁寧に作られていて好印象。とまりとやす菜が、はずむと接する時の微妙な様子が、とても面白かった。
ただこれ、結局どちらと結ばれようと女同士の関係になるんだよねぇ…。それを「何か違う(差別的な意味合いは無いつもりです)」「珍しい」と全く思わなくなっている自分とこの業界に、何か不思議な物を感じる。

IGPX

20060417_igpx.jpg何だか、盛り上がらないレースの印象ばかりが強い。レース中、せっかく盛り上がりそうな場面で他のシーンを挿入してレースをブツ切りにするし、音楽は全く盛り上げる気がなさそうだし。それが特定のレースだけでなく、毎回のこととなると、さすがにいい加減にしろと言いたくなる。とりあえず、スタッフは「モンキーターン」でも参考にしてください。あの作品のレースシーンの盛り上がりようは凄かった。
ロボ+レース+バトルという要素は別にいいと思う。ゲーム化する上でも悪くないと思う。ただ、アニメの作り方が悪かった。


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