蒼星石が倒される話。
今回の話は、さすがに良かったとは言い難い…。
まず前半の流しそうめんエピソードは何がしたかったのか、何を描きたかったのかが見えてこない。落ち込む翠星石と、それを励ますその他という場面を描きたいのは分かるけど、流しそうめんという要素があまりに唐突すぎて、それを登場させた意図を理解しかねる。そもそも、後半のシリアス展開とギャップがあり、今回の話の中でそれを組み込む必然性があったのかも疑問。シリアスならシリアスで、一貫した話にして欲しかった。何となく、暗くなりそうな話を無理矢理日常場面で誤魔化したような印象を受けた。
あと、水銀燈の扱いが…。薔薇水晶にあっさり従いすぎ。真紅に謝られて戸惑ったり、メグの「ジャンク」という言葉を悩ましく見つめていたり、そういった今までの積み重ねをまるで無視するかのように、生き生きと真紅を攻撃していたのは、さすがに違和感がある。
また、これも凄く気になったのだけど、蒼星石の台詞「アリスゲームは1対1で戦うべきものだとボクは思う」って、それ1期の最後にみんなで水銀燈をタコ殴りにしたキャラが言う台詞だろうか?
また、金糸雀の扱いがかなりぞんざいだったことも駄目すぎる。後半なんて完全に忘れ去れて登場してないし。また、雛苺とキャラが被りすぎて完全に埋もれてしまっている。
あと、nのフィールドが直接窓と繋がってたとか、妙に都合のいい設定もどうかと。
とまぁ、いつもならある程度おかしな点には目をつむる自分が、そんな不満をダラダラ垂れ流したくなるぐらい、今回は出来は良くなかったと思った。前回が結構面白かっただけに、今回はもっと盛り上がるものと思っていたから、どうにも残念…。
1期も同じ事思ったけど、この作品は話によって脚本の出来にずいぶんばらつきがあるように思える。まぁ実際脚本の担当が違うんだけど。プロットが細かく決まってれば、そう大きくはばらけないと思うんだけど、どうも脚本家が内容に干渉する割合が大きいのかなぁ。ちょっと考えれば、「アリスゲームは1対1で戦うべき」なんて台詞は出さないか、あるいは何かしらのフォローを入れるだろうに。
ちなみに、今回の脚本を書いた人を調べてみると、岡田麿里という人とのこと。4話(翠星石が契約する話)も脚本を担当している。言われてみると確かに、目的のストーリーに持っていくために細かい展開や心理描写などがおざなりになる点が共通しているように思える。あと、翠星石びいきっぽい。1期だと4,8,9話か…って、これ自分がイマイチ面白くないと感じた話と完全に一致してる(笑)。ここまで明らかだと、さすがにもう勘弁してほしい思ってしまうな…。
ただまぁ、「蒼星石のハサミは、人の心を守ためにあるのです」という翠星石とか、蒼星石のアリスゲームにかける決意とか、蒼星石が翠星石を振り切って水銀燈に挑む展開などは、結構よかったなぁと思う。思うんだけど…、生き生きとした水銀燈と例の蒼星石の台詞が色々台無しにしてるなぁ…と思わずにはいられない。
今回は何かこう、感想が全編に渡ってネガティブで申し訳なくなってきた。まぁその、作品自体が好きなだけに、色々言いたくなる事もあったりなかったり…。
次回の脚本の担当をチェックすると花田十輝さんということで、次回はそれなりに期待。でも脚本家チェックはもうしないと思う。変な先入観が入るから。
落書きしたいけど、時間がとれない…。
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