地上波デジタル放送が始まり、アナログ放送が終了することについて考える
一つ前のエントリーにデジタル放送について書いたので、それの流れで一つ。上記の記事は、アナログ地上波放送が終わる事についての留意点が書かれているけど、これはただの話のとっかかり。
個人的に、デジタル放送移行していく事それ自体は、別に悪い事じゃないと思ってる。まぁ権利保護のための技術的な縛りはあるし、コピーワンスは鬱陶しいけど(まぁ、これは多少改善の方向で動くかもしれないけど)、デジタル化によってそれなりのメリットはあると思っているから。悪いのは、消費者に強引な買い換えを迫る無理な移行。
ここで問題にしたいのはアナログ放送が終了する時期について。記事中にも書かれているけど、アナログの電波が停止するのは「2011年7月24日」。あと6年。
あのね、首都圏や主要な都市ではとっくの昔にデジタル地上波放送は始まってるけど(一番早い3大都市圏は、2003年12月1日)、群馬県では今年の12月からなのよ。地上デジタル放送の開始時期が均一でないのに、アナログ放送の終了時期は同時。そのマージンに2年も(地域によってはもっと)差がある事が一番納得できない。
それからもう一つ、今現在確かにデジタル放送の対応機器はあれど、未だに販売店ではアナログ放送のみの対応の機器が多数を占めている。それを購入した人間に対するサポートが全くなされない事も納得できない。一般的なベンダーであれば、ハードウェアやソフトウェアなど、提供・販売終了からサポート終了まで期間を設けるのが普通。ところが電波に関しては、アナログ地上波のみ対応の機器は未だ販売されているのに、購入時期云々に関わらず唐突に終了させるという。
アフターサポートもろくにできないベンダーと同様、そんな物に消費者がついて行くわけがないと思うのだけど。今頃シール貼っても遅いっての。家のテレビなんて余裕で10年保ってるって。
本気で地上デジタル放送を普及させたいなら、まず全国で満遍なく地上デジタル放送が受信できる事、メーカーにアナログ放送のみ対応する機器の製造を止めるよう呼びかける事、その後10年以上マージンを設ける事、ぐらいの事はやってもらわないと。
ただ、この強引なデジタル放送の移行に関しては、もちろん不満は持ち上がるだろうけど、それは一時的な物で終わってしまうかもしれない、とも思ってる。強引なやり方ではあるけど、継続的に行われる事ではなくて、結局は一過性の事。だから多少強引な方法でも、やってしまった者勝ちで終わってしまう可能性もある。まぁ、テレビから遠ざかる人間はますます増えるのは間違いないと思うけどね。
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