めぞん六星の書斎の部屋: NHKの怠慢より。
現在放映中のNHKアニメ劇場 アガサ・クリスティーの名探偵ポワロとマープルから見える、NHKのアニメ製作の実態などについて触れられています。
この夏NHKが力を入れて放送開始した「アガサクリスティーの名探偵ポワロとマープル」は原画単価が3500円だったそうです。
今一般的に安い原画単価は4000円です。
4200円なら普通、4500円ならちょっと良いといった感じ。
その中で3500円は原画マンをバカにしているのか?とすら思ってしまいます。
NHKが力を入れているアニメだけに、アニメーターの人たちも当然それ相応の報酬で仕事をしているんだろうなぁ、と漠然と考えていたけど、認識が甘かったらしい。アニメの原価などについてはあまりよくは知らないけど、この数字からは明らかにおかしな物を感じる。何故力を入れているはずのアニメに、それほどまでに金を回さないのか。オリンピック放映に回すだけの金はあるはずなのにねぇ!
つまりNHKの考える「力を入れたアニメ」というのは、高品質なアニメや音楽、実力のある声優による演技を提供することではなく、名のある作品をアニメ化し、「豪華な」役者陣を揃えるという、金に物言わせて話題性を高めるだけの作品作りという意味だった、と。
もちろん話題性を高めるのは悪い事とは思わない。ただ、アニメの実体を作るアニメーターに金を回さず、話題作りばかりに注力するのは、とても「力を入れたアニメ」ではないよね。それはただの「力を入れた宣伝」でしかない。NHKだからこそ、商業主義にとらわれない作品作りができるはずなのに、これではまるでその逆だ。
6月のYOMIURI ON-LINEの記事では、
マニア向けではない、ディズニーのような多くの人に夢を与える番組を作らなくては
などと言ってるけど、これがその答えということか。確かに、その夢を裏で支える人に関しては全く触れられてないけどさ。
以前からこのアニメは金の臭いがまとわりついていたので、NHKの姿勢が好きになれなかったけど、今回の記事でハッキリと嫌いになることができた。NHKはアニメに力入れなくていいよ、もう…。
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