ユリシーズの生活の中で表面化する、キールのダメ人間っぷり。そんなキールを見て、グールドはキールにある仕事を命じる。その場所でキールが見た物は、ヤビツを攻撃したミサイルだった、という話。
やはりこの作品は、キャラクターや世界観を非常に端的に描いてるねぇ。怠惰なキールと勤勉なイスラ。コンピューターを扱えるキールと、文字すら読めないイスラ。あと、「こんな偏りは争いの元だ」と呟くグールド、新国連成立を目指して躍起になるアオイなんかもそう。今回出てきた、石油によって大きな力を得たというMr.キングは、傲慢で馬鹿なアメリカ白人という偏見に充ち満ちたキャラクターだ。多分、どれもこれも意図的な物だと思う。1クールで放映する上で、ある程度キャラクターを固めやすくしたとか、作品自体を伝えやすくしたとか、そういう配慮だろうか。まぁ、分かりやすくていいけどね。
今回、文字が読めないイスラと、コンピュータを扱うキールのやり取りが面白かった。イスラという人物は、この世界における一般的な住民を描いて世界観を伝え、主人公の特殊性を伝える上で必要なキャラクターなんだろうな、と思う。
キールは艦長に対して、ヤビツの事でもっと突っぱねると思ったけど、ずいぶんあっさり退いたなぁ。グールドがやった事は間違いなく人殺しだし、キールやイスラも巻き込まれたのだから、もっと怒れと。
そういえば、ティーンは「ティーン・グールド」と名乗っていたけど、それってどういう事なんだろう。アオイの姓は分からないけど、今までの話から察するにグールド姓ではないだろう。ということは、ティーンはグールドの養子になったとか、そういう事なんだろうか?
今回グールドは、食料生産の半分をどこそこの国が担っている事に対して「こんな偏りは争いの元だ」などと言った。恐らく、それがグールドの行動理念なんだろう。「ロードス島戦記」のカーラみたいな感じ。
そうなると、今度の攻撃目標は今回出てきたMr.キングの所、という事になるのかな?そこでティーン達と再開、という流れではないかと予想。
ところで、この作品個人的に結構気に入ってるのだけど、イマイチ良い評価を聞かなくてガッカリ。面白いと思うんだけどなぁ。
あとどうでもいい事なんだけど、ATOKでは「やくわり」で変換しても「役割」しか出てこないんですが。まぁそれが普通の書き方だと思うんだけど、「役割り」で検索すると結構出てくるのね…。
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