猫おどりの日。頭屋の森で歩はわっくんの約束を思い出す。わっくんは歩に「いっしょに行こう」と誘うが、歩はそれに答えず、わっくんを祭に誘う。そんな中、ダムが決壊するという情報がもたらされる事になるが…。
わっくんと歩の約束というのは、山の上にある橋の下の川辺で一緒に遊ぶ事。ここまで引っ張ってきた割には、意外性が無くてえらくつまらない内容だなぁ…というか、引っ張る必要性があったのかな?わっくんと会った時点で交わされた二つ目の約束の内容(一緒に遊ぶこと)が、そのまま一つ目の約束と同じ物であっただけに、歩が約束を思い出さずに今の今まで内容を明かさなかった理由が良く分からない。まぁ一緒に遊ぶという事は概ねの予想はついてたけど、ここまで引っ張ってきたからには、何か他に相応の約束をしたのではないかと思い込んでいたので、かなり肩すかしを食らった感じだった。
今回は珍しく緊迫した雰囲気だったけど、唐突に湧いたダム決壊騒動という、今までの話とどう繋がるのか良く分からん内容だけに、どうにも盛り上がりにくい。猫が走り出したのは、猫おどりの由来の話を聞いていただけに不自然さは感じなかったけど。あと、阪倉とおかか婆の視線の交差は格好良かった。
阪倉がわっくんの影を見て「…カッパ?」と呟くところを見ると、阪倉が見たカッパというのは、やはりわっくんの事だったのかな。しかしそうなると、オカカ婆と戦っていたというのは何だろう。そういえば阪倉は、誰にも信じてもらえなかったというカッパと、長い間探し続けていたオカカ婆を同じ日、同じ場所で目撃したことになるのか。オカカ婆を追いかけたのは、その興奮を抑えきれず衝動的な物だったんだろうな。
この作品は伏線をいっぱい張ってる様子だけど、話の展開とその伏線の関係が妙に希薄な感じがする。繋がりが無いというわけではなくて、どこがどう繋がっているのかの判断に困ってしまうような、そんな感じ。雰囲気作りという面もあるとは思うけど…。
よく考えたら、話はまだ半分しか過ぎてないし、後半は何やら別展開になるそうだし、今からあれこれ考えてもしょうがないか。
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