2004-06-28

2004/6/28 (月)

モンキーターン 25話

最終回。ダービーで波多野が洞口を抑えて優勝する話。

期待通りの出来で大変面白かった。何が面白かったかといえば、やっぱりレースシーンの白熱っぷりが凄い。前ダービーの榎木戦に賢とも劣らない素晴らしさだった。最後波多野が、洞口スペシャルを破って、ダンプをかわして優勝する様は、結果を知っていても見入ってしまうには十分な面白さだった。
また、CGに関してはいままで散々褒めてきたけど、やっぱり今回も良くできていたと思う。純粋に技術的な物ももちろんだけど、それを上手くレースとして盛り上がるように見せる技も相当な物がある。テレ東30分枠アニメという点で考えれば、かなりの出来であることは間違いない。
それから、番組の前半でレース前の様子をじっくり描いて、後半で一気に爆発させた演出も良かった。これによってレースがかなり盛り上がったと感じられる。また、内容的に原作を思いっきり縮めて、洞口vs波多野という構図に絞り、最終回でのダービー対決とした点が、盛り上がった要因の一つであると感じる。ちなみに、この点に関しては、原作既読派としてはちょっと勿体ない気がしたけど、アニメ作品という単体で見た場合、最終回を盛り上げる上手い構成だなぁ、とは思った。
アニメのオリジナル要素だけど、榎木vs犬飼もなかなか。このシーンは、原作では榎木も犬飼もその他扱いになってしまっていたため、そこにスポットを当てた描写は、この作品のサブキャラに魅力を感じる自分としては、結構嬉しい。

とまぁさんざん褒めたのを貶めるようでちょっと気が引けるけど、気になった点がちらほら。
まず、レースシーンにギャラリーを挟みすぎていること。レース→ギャラリー→レース→ギャラリー…と交互に描かれていたために、レースのテンポがやや悪くなってしまっていたように思える。確かに原作通りなのだけど、漫画ではギャラリー台詞が1コマで収まってしまうのに対し、アニメでは台詞の長さがそのまま尺の長さ直結するため、アニメでそのままやるには少し冗長気味に感じる。レースシーンは連続してテンポ良く消化していった方が、白熱できて良かったように思う。
つぎにCG…はほぼ満点だったのだけど、気になることが一つ。水面にあんなに影がハッキリ映るだろうか、と。いや、実際見たことないから何とも言えないけど…。水の不透明度が高ければ影が鮮明に映るのかもしれないけど、それでも波だらけの競艇場の水面で、あんなに形が分かるほどハッキリとした影になるのだろうか?そこがどうにも不自然に感じられて、気になってしまった。
あとついでに、まだ続くとはいえ、最後の締めはもう少ししっかりした締めにしてほしかったなぁ、と(笑)。

…などと重箱の隅を突いてはみたけれど、それでもこの作品は本当に良くできていたと思うし、見ていて非常に楽しかった。来週から「モンキーターンV」が始まるということで非常に楽しみにしている…のだけど、次回予告を見る限りでは、CG技術が1話のレベルまで落ちてるんですけど…?もしかしたら、「V」も平行して作ってたということなのかなぁ。それは一体どういう制作体制なんだろうか…。
何だか非常に不安が残るけれども、これからどんどんCGが成長していくと思えば!…そう思いたいなぁ(苦笑)。

23:56


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