テニスの王子様
普段はあまり見ないんだけど、最終回ということ、そして以前からこの作品では超演出のテニスが見られるという噂を聞きつけていたので、最終回にそれが見られることを期待して、1時間スペシャルを視聴することに。
まぁ何というか、非常に素晴らしい物を見せてもらった。あぁ、これがテニスという競技というものなのか、と(違う)。そのうち、テニスで地球を破壊したり宇宙を消滅させたりするんじゃなかろうか(笑)。正直、ここまで突っ走った演出のアニメが見られるとは思わなかったなぁ、それもこんな作品で。別に島本和彦作品でこの手の演出をされても「だって島本作品だし」の一言で済むけど、女子受けを狙ったこの作品でここまでの馬鹿演出をされたことで、余計可笑しく感じられてしまって。
今まであまり見てなかったけど、最後の最後でよい物を見せてもらった。こういう方向性でやるなら、個人的にもっと続けてほしいところだ(笑)。
BECK
この作品は割と好きだった。
中学生~高校生の少年が大舞台に駆け上がるまでの話だけど、それは「カレイドスター」みたいな架空の舞台とファンタジックな演出によるものではなく、現代に本当にいそうな純朴な中学生とその淡々とした普通の生活風景ともに描かれている。その何の変哲もない主人公のコユキが、最後に大きなステージで大成功を収める場面は、その演出もさることながら、キャラクターがいつまでも目立たなかったことで鬱積していた不満から開放されたことで、大変感動することができた。これは主人公をあまり特別な存在にせず、等身大の人間を描いたことによる結果だろうな、と思う。
その後のBECK解散→BECK再結成はちょっと駆け足だったけど、最終回としてはそんなに悪くないと思った。
あとこの作品を面白く感じたのは、音楽をテーマにした作品だったという物珍しさも手伝った結果だと思う。アニメにはビジュアル的な「視覚」に訴える作品は数多くあるけど、「聴覚」に訴える作品はあまり無いからねぇ。まぁ自分は別に、BECKに出てくる音楽の数々が良い曲だとかは全然思ってないんだけどね(笑)。あまり趣味じゃないし。ただこの作品からは、そんな事は作品としての面白さと無関係だと実感することができたかな、と。
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