伯爵がその本性を現し、アルベールに対して自分の計画を暴露する。自分が完全に伯爵の手玉に取られていたと知ったアルベールは、怒りの余り伯爵に決闘を申し込む。アルベールはフランツに決闘の見届け人となることを頼み、自分の持つ「鎧」を起動させ、伯爵との戦いに備えていた。そしてその夜、酒盛りで酔い潰れて眠りこけるアルベールを横目に、フランツは…という話。
プラネテスを見たとき、「これ以上面白い作品は今後なかなか現れないだろうな」などと思ってたけど、まさかこんなに早く自分の中で記録更新しそうな作品が出てくるとは思わなんだ。今回も怒濤の展開で大変面白かった。
とうとう伯爵が、アルベールに対して牙をむいた。
伯爵が偶然を装った「必然」を淡々と暴露していく様に、見ていてドキドキしてしまった。伯爵の語る事実は、今までの話を見ていれば明らかで意外でも何でもないんだけど、それに唯一気付いていないアルベールがそれを聞いてどう感じるのか、それが一番の焦点となっていて、その展開の行く末が気になって妙に興奮してしまった。
しかしそんな伯爵に対して決闘を申し込んだり、フランツの静止や、フランツがもたらした伯爵の過去を聞いても、頑なに自分の考えを改めないアルベールは、やっぱりアルベールだなぁ、と思う。伯爵の時と一緒で、自分の信じた事は真っ直ぐに突き進み、周囲の話を全く聞かない。今回も、方向が反対側を向いてるだけで思考のベクトルは一緒。それが周囲の人間に不幸をもたらしたという事を、少しは自覚してもらいたところだ。しかし、アルベールのこの性格は、伯爵の懐中時計兼盗聴器を地面に叩きつけようとして、一瞬未練がましく躊躇った事から、相当な筋金入りであることが窺える。誰が何を言おうと、それを信じていたいという想いが相当強いんだろうなぁ、と。
ところで、ダングラールが破滅する前にアルベールに全てを暴露したという事は、既にダングラールは破滅するしかない状況にあるということだろうか。
あと、今回のフランツは…、もう死亡フラグが満載で(笑)。ユージュニーに対し、「午後3時」のパーティーの後にアルベールに「バースデーカード」を手渡してくれと頼んだり、「明朝5時」の決闘の前夜、眠るアルベールを見つめて物思いに耽っていたりと、もう次回は「アルベールの代わりにフランツがロボに乗って出撃、伯爵に敗れて死亡」という展開でないと、不自然にすら思えるよ(笑)。いや、個人的には死なないでほしんだけどさ。
次回はロボが炸裂するようで、色んな意味で大変期待している。まさかここまで来てゴンゾの原作クラッシャー&駄脚本能力が発動するとは思えないけど、まだまだ気は抜けない(笑)。ロボに関しては多分賛否両論あるんだろうけど、自分は結構面白い試みだと思うなぁ。しかし「鎧」=「ロボ」とは思わなかったな。そんなんで出せるなら、どんな舞台のアニメで出せそうな気がするなぁ。
追記
ところでどうでもいい話だけど、手袋を投げつけるのは、貴族が決闘を申し込む合図…というのは、自分は知識として知っていたけど、これって元々何処から仕入れた知識なんだろうな。多分一般常識ではないだろう。うーん、何気なく見ていた物だと思うんだけど…。
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