気が向いたので、今回からエントリーのタイトルにアニメのサブタイトルを付ける事に。
婚約が破談となり、ユージュニーを失った事で初めて自分の本当の気持ちに気付くアルベール。ユージュニーのピアノ演奏会に乗り込もうとするも、ダングラールに止められてしまう。しかし、リュシアンの手引きによって侵入に成功。ユージュニーと話すも、そこにダングラールが現れ外へ放り出されてしまう。そこに現れる伯爵。オペラ座から出た二人に、ヴィルフォールが待ちかまえる。伯爵には、ヴァランティーヌの執事毒殺についての嫌疑がかけられていた。一方オペラ座の中では、ユージュニーとカバルカンティとの婚約発表(でいいのかな?)が行われていた…という話。
今回のメインは、金に目が眩んだ父ダングラールによってアルベールとの婚約が破談となり、代わりにカバルカンティとの婚姻を決められてしまったユージュニー。
今までアルベールとのギクシャクした間柄が描かれてきたことが多かったけど、引き離されてしまったことで、互いの気持ちが解り合えたという展開は、ドロドロとした愛憎劇が描かれる事が多いこの作品の中で、純粋な恋愛の話として見ていてホッとする。舞台裏に戻ったユージュニーに、アルベールが子供の頃と同じように葡萄を渡すシーンは、普段のアルベールの滑稽さが二人の初々しさとして感じられて、初めてアルベールのお馬鹿さが引き立っていたように思えた。アルベールが馬鹿正直に正面からオペラ座に押し入ろうとするシーンに関しても、アルベールの滑稽さを上手く気持ちの表現として用いていたと思う。
でもやっぱり、そこはダングラールの言うように、力も金もない小僧に過ぎないアルベール。ダングラールに追い出され、ユージュニーをカバルカンティに取られてしまう。ユージュニーと気持ちが分かり合えた直後に、どん底まで叩き落とされたことで、結局伯爵に泣きつくのは、やっぱり情けないというか…。しかし伯爵、完璧なタイミングで現れたなぁ(笑)。やはりアルベールの囲い込みは万全といったところだろうか。
ところで、このシーンについて何処かで面白い意見を聞いた。それは「アルベールが伯爵に泣きつく描写は、女脚本家ならではの発想。男の脚本家なら、その場で泣き叫ぶ感じの描写になるだろう」といった内容だったと思う。今回の脚本を見ると「高橋ナツコ、有原由良」となっていて、名前からして両方とも女性っぽい。この意見はなるほど、と思った。あまり意識しなかったけど、言われてみれば確かに女性らしい発想だ。というか、男同士が抱きつく描写は、普通の男にゃ無理だ(笑)。
あと今回気になった点がいくつか。
カドルッスがフェルナンを揺すっていたネタが何なのか、よく分からない。カドルッスがフェルナンを「モンデゴ」と呼んでいたけど、フェルナンの旧姓…かな?まぁ、過去にまつわる内容であることは確かだろうけど。あと、ダングラールが「モンデゴめ…、しくじりおって」と言っていたけど、これはカドルッスについてのことだろうか。
それから、アルベールとフランツが、いつも落ち合う場所ですれ違う描写があったけど、これは喧嘩している二人の関係を暗喩したものかな?何となく、今後の二人の関係に関して不安を煽られる…。
それとあまり本編と関係なさそうだけど、月(?)の髑髏は一体何?
さて、来週は遂に、以前から噂に聞いていたロボが出てくる様子。原作クラッシャーや超脚本として悪名高いGONZOが、原作を完全に無視したロボを投入する。一部では「ガンクツオー」とう名前まで付けられていたりするほどの期待度なわけで、これが物語にどう影響するのか、自分も非常に興味津々だったりする。「またGONZOの悪い癖か」と言われて終わるのか、それともこのハイクオリティなストーリー展開を維持したまま進められるのか。どちらにしろ、ネタには事欠かないので楽しみではある(笑)。まぁ次回は、次回予告を見る限りかなり話が動きそうな雰囲気ではあるので、その辺りも楽しみにしている。
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