音楽配信サービスの普及と利便性

音楽ネット配信の普及は「CDよりもメリットが感じられるか」が鍵に

26日に開催された「JASRACシンポジウム 2004」で行われた、「音楽コンテンツ流通の現状と未来」と題されたパネルディスカッションについての記事。

ディスカッション内で音楽コンテンツのこれからについて色々書かれているけど、個人的に注目したかったのは、タイトルにも挙げられている「CDよりもメリットが感じられるか」ということについて。
サービスの普及が進む背景には、大体二つの物があると思う。一つは、ニーズを満たした全く新しいサービスが生まれること。音楽コンテンツで言えば個人で音楽を所有することを可能にしたレコードとか、他にはテレビ録画を可能にしたビデオデッキとか。それからもう一つは、現状のサービスより明確に利便性の高いサービスが生まれること。これは、同じく音楽コンテンツで言えば、音楽を高音質で無劣化にして大きさをコンパクトに収めたCDや、映像コンテンツで言えば番組をかなり自由に扱う事を可能にしたHDDレコーダーなどが挙げられる。
このようなサービスの普及の背景には、いつも明確な利点があった。逆に、一定の利便性を満たしてしまえば、それ以上の品質に対する需要はあまり生まれてこないことは、DVD-Audioや、アナログ地上波放送に対するデジタル放送等に大きな需要が生まれないのを見れば明らかだ。
つまり、現状のCDという媒体での販売形態にしがみつき、それと同じ感覚の商法をネット配信に持ち込んだところで、そこに明確な利点が生まれない以上、普及するはずがないと考える。だから、この記事で触れられている「ネット音楽配信はCDには無いメリットを」というのは、至極真っ当な意見だと思うし、当然の帰結だと思う。

でまぁ、差し当たって個人的に音楽配信に求める事は、手軽に音楽が買える事かな、と。100円ぐらいでサクッと音楽が手にはいるなら便利だし、音楽をばら売りで買えるなら、揃えたい音楽を片っ端から揃えることができる。
まぁハッキリ言ってしまえば、アニメのOPEDとかサントラとかを集めたいなぁ、と(笑)。アニメのOPEDの2曲が欲しいだけなのに1200円って。下手すると別々にCDに別れて計2400円って。いや、さっきローゼンメイデンのCD眺めてたので…。まぁ、他の音楽に触れられという僅かな利点はあるけど、正直いらない。気に入った歌の人の音楽なら、別途集めればいいしね。


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