スカイガールズ
コナミのオリジナル作品は何か微妙というイメージが付きまとっているのであんまり期待していなかったら、意外と面白かったです。
第1話で語られた女の子がメカに乗る理由付けとなる強引な設定を見たときは、女の子をいっぱい出しておけばいいやー、みたいな作品の印象を受けたのだけど、内容は至って真面目でなかなかに熱い。特に、キモとなる3DCGを使ったアクションがなかなか爽快感があってよかった。あと、「スカイガールズ」という言葉のイメージを尊重してか、青空を背景に飛翔するシーンが多く、それが非常に見ていて心地良かった。
あとこれ、見てると3DCGと手描きの2D絵の使い分けが凄く上手いなぁ、と思ってしまうシーンが多々あって結構感心してしまった。例えば、ソニックダイバーが遠くから迫ってくるシーン。遠くにある時点ではソニックダイバーと中の人物が全て3DCGで描かれていて、途中で一瞬だけ機体が画面から外れたと思ったら下から手描きのキャラクターがアップで再登場する、といったシーンがある。その繋ぎの部分が凄く自然で、3DCG違和感を極力抑えながらも、なるべく3DCGによる「動き」を見せる上手い表現だな、と思った。
そういった工夫が凝らされた点で、凄く丁寧な作品作りである印象を受けた。
そんな感じで、予想外に楽しめた点で良い作品だったと思います。
BLUE DROP ~天使達の戯曲~
赤面ばっかりしてたなぁ…という印象が強い。事ある毎に頬を赤らめるのはちょっとやり過ぎのような気もする。
内容としては、結構真面目でシリアスだったので楽しめてはいたのだけど、最終回の締め方はちょっとなぁ…。
作品の年表を見ると、どうやら時代毎に別メディアで展開されたメディアミックス作品という事のようだ。このアニメに該当するのは年表の一番頭の部分なので、この作品全体の始まりを描いた話という事か。なお、最後に描かれた30年後までの間に設定上は以下のような事が起こったらしい。
1999年 若竹マリ 海鳳学園編入
『BLUE DROP ~天使達の戯曲~』2000年 日本政府による侵略軍との第一回交渉 決裂
思念凝結兵器戦線投入2001年 自衛隊壊滅
異星人による公式武力攻撃停止
海人投入及び空港の閉鎖により日本孤立
異星人同化政策開始
各地で散発的な武力衝突が続く2008年 異星人の気象兵器により海面上昇
日本列島の諸島化
人口の五割が死亡『BLUE DROP ~舞い降りた天使~』
2009年 日本全面降伏
日本政府消滅 異星人による統治開始
異星人による人体実験
第一期日本人家畜化計画
異星人政府による自衛隊再結成『BLUE DROP ~天使の僕ら~』
2010年 日本に傀儡政権誕生
海外との国交一部復活2011年 各国毎に侵略を進める異星人
異星人による学校教育開始2018年
『BLUE DROP ~天使の悪戯~』
2028年 全地球規模で国家消滅
国連の有名無実化2029年 地球全権大使 母艦会談へ
異星人による地球全面統治開始
混血化進む
そんなのすっ飛ばされても全然わかりません(笑)。壮大な構想の元に作られた作品という事は分かったけど、それがあんまり生きていない気がするなぁ。
萩乃が過去の負い目と自分の立場の板挟みで苦しんだりといったキャラクターの描写や、宇宙船による派手な戦闘描写など、楽しめる要素もかなりあったので、全体的にはそれほど悪くはなかったけどね。
個人的には、2クールぐらいやってもう少し綺麗にまとめてほしかった作品です。あと、EDが好きでした。
D.C. II
ああ、2期に続くんですかそうですか(投げやり)。
マルチエンド系エロゲ原作の宿命なのかもしれないけど、この手の作品は各キャラクターそれぞれに話のスポットを当てようとするから、作品は全体として話の一貫性が無くて魅力に欠ける。
ロボ子(名前なんだっけ)の立場を認めさせる話だったのか、ココの関係を描く話だったのか、どっちつかずな感じで何とも中途半端。あと、ロボ子が周囲に認められる過程が適当すぎるのも萎える。そんな簡単に認められるならなぁ…。ライブも何だか取って付けたような脈絡の無さを感じる。
まぁそんな感じで、自分としてはあまり魅力を感じない作品でした。
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