アニメ新番組あれこれ 2006年10月 その8

天保異聞 妖奇士

天保異聞 妖奇士また微妙なアニメだなぁ…と。せっかく「ガンダムSEED」「鋼の錬金術師」「ガンダムSEED DESTINY」で築いたドル箱枠だったのに、「Blood+」に続き、こういう盛り上がに欠ける内容や把握しにくい設定じゃ、客も離れていくと思うよ…。「コードギアス」の方がずっと分かりやすくて印象に残りやすいので、あっちをこの枠に持ってきた方が。
それに何より、夕方6時という時間枠で放送されるのだから、主人公はオヤジ臭いキャラクターよりも少年・少女、あるいは若作りで美形といった感じの方が受けが良いと思うんだけどな。いや、別にオヤジの主人公が悪いとは言わないけど。「Z.O.E」とか「SoltyRei」とか好きだったよ。もしかしたら、時代劇の客層を取り込みたかったんだろうか…。
「Blood+」は一応1年付き合ったけど、こちらはそれよりも見ていてあんまり面白いと思ってないし、果たしてどうなる事やら。

地獄少女 二籠

地獄少女 二籠1期は視聴環境が無かったので全く見た事がない。そんなわけで、この2期が始まる前に放送された総集編は結構ありがたかった。
見る前までは、恨みを買うようなどうしようもない性格の人間を、冷酷な地獄少女とその取り巻きがしょっ引いて地獄送りにするような話かと思ってたんだけど、地獄少女組の面々が割と人情味溢れるキャラクターだった事が意外だ。
もう一つ意外なのは、地獄通信にアクセスすれば恨みの程度なんてどうでもいいのか、という点。二股の女なんて地獄に送られるほど酷い人間でもなかろうに…。
さらに意外なのは、お仕置きのシーンってこんな内容なのかという点。コントにしか見えない(笑)。こんなお馬鹿アニメだったのか…。

というわけで、このコントを楽しみに見ている作品となってしまった。
まぁ、内容的にも結構面白いと思うんだけど。内容は昼メロっぽいドロドロした印象だけど、壊れたキャラクターの描写が凄まじい。「うわ…これは酷いな…」と思わずにはいられない話もチラホラ。もっと凄いのは、こんな内容を東京MXでは土曜日の夕方に再放送している事だ。こんな生々しい内容なのに。

そういえば、土曜の深夜に日本テレビでこの作品の実写ドラマが放送されているけど、これも結構面白いなぁ。コントが馬鹿っぽくて(笑)。実写なのによく頑張ってると思った。内容的には1期の物らしいけど、1期見た事無いからよく分からない。
音楽はアニメと同じ物を使っているのね。以前、9時頃放送されていたドラマで全く関係ないパトレイバーの音楽が使い回されているのを見た事があるけど、ドラマ市場においてサントラは売り物になりにくいんだろうな。だから、既存の音楽と使い回しという事なんだろう。
そういえば、日本ファルコムの告知通り2話で「イース フェルガナの誓い」が登場したのは、ちょっと笑ってしまった。

史上最強の弟子ケンイチ

史上最強の弟子ケンイチサンデー作品。一応毎週立ち読みしているので、内容は大体知っている。
敵を倒した後で次々に新しい敵が登場するという少年雑誌の格闘漫画のセオリーを実践しているかのような内容と、適度(?)な色気の入った、正統派な作品という印象。ちょっと古臭い感じは否めないけど、鼻につくほどの物でもない。
このテレ東土曜深夜小学館枠の伝統なのかもしれないけど、作画がちょっと安っぽいかな、という点が引っかかる(「モンキーターン」もCGこそ秀逸だったけど、普段の絵は今ひとつだったような記憶がある)。ただ、格闘シーンには多少力が入っている様子ではあるので、その点は多少期待出来るかも?
原作のストックも潤沢にあるので多分1年放送する事になるだろうけど、まぁとりあえずゆるゆる見てきます。

あと、この枠に対する小学館の方針か何かだと思うのだけど、例によってこの作品の主題歌もあんまりアニソンっぽくないのね…。作風に合ってるとは言い難い歌にちょっと違和感が。

少年陰陽師

少年陰陽師孫ゆーな!
うーん…、どうも女性向けっぽい作品らしい。「今日からマ王」みたいな印象だけど、あれほどギャグっぽくも無いし、かといって盛り上がるような内容でもないし、先が気になるようなストーリーとも感じない。個人的には、今ひとつ印象に残りにくい。作品をどういう方向性で描きたいのか、どういう話にしたいのか、というのがちょっと見えにくいからかなぁ。
「少年」「陰陽」と言えば、「陰陽大戦記」は面白かったなぁ。玩具販促アニメでありながら、内容が作り込まれてて良かった。今回のこの作品はどうなる事やら。

らぶドル Lovely Idol

らぶドル Lovely Idol放送前からハンコ絵だの何だのと騒がれていたけど、実際見てみると本当に酷い(笑)。髪の色同じだったら、キャラの見分けが全くつかないぐらい同じ顔ばかりが並ぶ様子は圧巻。
内容的は「Lemon Angel Project」を彷彿とさせる。アイドルデビューという作品のテーマと関連させてキャストの売り込みをしている臭いが強いのも同様。そういえば、このマネージャの声の人ってあの作品でも似たようなポジションのキャラをやってたような。
ただ、脚本は正直ちょっと…。まぁ細かい点は置いといて、あのスカウトした紫の髪の子が、やたらあっさり順応してるのはどうだろう。
とりあえず、見やすい時間帯なので見ているという感じ。

余談だけど、OPとEDは入れ替えた方がいいような気が。

くじびきアンバランス

くじびきアンバランス「げんしけん」は作品として結構好きだけど、こちらはどうだろう。結構キャラが細かく動き回っていて、アニメーターの人が頑張ってるという印象があるけど、内容としてはちょっと微妙な感じがしてきた。
最初の方は結構楽しく見てたんだけど、この前の宇宙人の話とかはちょっとついていけなかった…。そういうちょっと反応に困る展開よりも、生徒会側のキャラクターを少し掘り下げて欲しい。特に会長について。過去のエピソードももう少し入れてもいいんじゃないかと。そういう意味では、第4話(4くじ目)「にちようびにあそぼうか 5点」の話は、普段ニコニコしている時乃が嫉妬を感じるという一面を描くという意外性もあって、結構好きだった。もちろん、1話みたいに全力でドタバタを描くような内容も良いけどね。
あと、無駄なパンチラとかは要りません。そんな事しなくてもいいだろうに…とも思うんだけど、げんしけんの世界においては「少年マガヅン」連載という設定だったはずなので、今で言う「ネギま」みたいなポジションであるという事を考えると、そういうのもアリのかなぁ、と思わないでもない。しかし個人的に、そういうのはあんまり好きじゃない。どうせ色気を出すなら「絶対少年」みたいな物がいいなぁ。「見せる」よりも「見せない」方が色々な物が見えてくる事を、あのアニメから学びました(馬鹿)。

どうでもいいけど、「上石神井さん」が「癇癪爺さん」って聞こえる。

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