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人に物を教えるという事

複数人が同じ知識を共有するという事について考えてみる。

AとBの二人の人間がいて、双方が学ぶべき事柄が2つあったとする。単独で学習すると1時間かかると仮定して、AとBのそれぞれが単独で学んだ場合にかかる時間は、学習時間2時間 x 2人 = 4時間。
Aが片方を1時間かけて学び、それをBに30分で教え、逆にBが1時間かけてもう片方を学び、それをAに30分で教えたとする。すると、全体でかかる時間は、(学習時間1時間 + 教育時間0.5時間) x 2人 = 3時間になる。

10人の人間いて、学習に1時間かかる事柄が1つあったとする。それぞれが単独で教えた場合は10時間。1人が1時間かけて学習し、残り9人に対して個別に30分で教えた場合、5.5時間。残り9人に対して大きな部屋で同時に教えた場合、1.5時間。

ええ、もちろん極端な例だという事はわかってる。他者に物を教えるためには事前の準備が必要だし、学習ペースだって違う。逆に、情報の再利用性を高めたり、教え方の上手い人を利用すれば、更に低コスト化するかもしれない。
つまり何が言いたいかというと、学習コストを全く考慮していない企業や、学習するという風潮が無くただひたすらに個人任せに仕事をさせる企業は、結果として著しく業務効率を悪化させていると悪いと思います。…いや、うちの会社の事なんですが。うちの会社はバブル後~自分が入社するまでほとんど人を取ってなかったという、まぁよくある話。そのおかげか、何かを教える・知識を共有する意識がとても低い。
学習だけで価値は生み出せないけれど、学習せずに価値ある物は生み出せない。そんな風に自分は思う。

そういう場所に身を置くと、Web上で情報を公開したり、学習成果を書き綴ったりして、情報を共有しようとする人は本当に凄いという事を実感するし、見習いたいと思う。その情報一つでどれだけ学習が効率化され、価値を生み出していのか…。試算はできないけれど多分、各人が思っているよりも遙かに高い価値を持っているのではなかろうか、という気がしてならない。
また、物凄い低コストで情報を共有できる仕組みを整えることのできるインターネットの仕組みと、情報を検索する検索エンジンの仕組みは、本当に素晴らしいなぁ!

っていうかね、知ってるなら事前にさっさと教えろよ。問題が起こってからネチネチ嫌味言うなよ。教えるべき人間が自分から教えなければ、問題が起こるに決まってるだろ。「分からなければ聞け」「事前に確認しておけ」だけでフォローしきれる分けないだろ。問題が起こってから文句言ったり、「念のため確認」と前置きして話してるのに「はぁ?前教えただろ」と返してくる奴に、一々聞きに行くわけないだろ。それは俺の甘えじゃない、お前が単に「自分が知ってる事について他人が聞いてくる事は当然」という他人に対する勝手な甘えだろうが。バーカバーカ。

…そんなわけで、「業務に対する技術」があっても、その技術を伝えるための「教育を施す技術」が無ければ、結果として全体の成果は低くなり、役に立たないという話です。

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