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SiN Episodes: Emergence

何となく、「SiN Episodes: Emergence」をプレイ。これは、1998年に発売された「SiN」というFPSの続編に当たる作品。

「SiN」という作品は、当時一世を風靡した「Quake2」のエンジンを使ったFPS。ゲーム中に流れる、主人公Bladeと、相方のJ.Cによる掛け合いが印象的だった。もっとも、英語なので会話がよく分からなかったのだけど(笑)。あと、レベルデザインが結構好きで、海上の石油採掘施設(あれ何て言うんだっけ?)に乗り込む際、ボートに乗って周囲からスナイパーライフルで見張りを撃って回る場面が面白かった。
個人的には、初期に遊んだFPSなので結構好きだったのだけど、世間的には同時期に同じく「Quake2」エンジンを使用していながらも、その演出やデザインの秀逸さから業界の話題を一手に集めた「Half Life」の陰に隠れた作品という位置付けのようだ。
このゲーム制作会社は「Half Life」の前評判に焦ったのか、結構バグが残った状態で発売されたような記憶がある。何せ、エリアが変わったりロードする旅に1分ぐらいロード時間があったからねぇ(笑)。パッチ適用後は、ロード時間が劇的に短くなったり、EAXによる音響が追加されていたりすることもあり、明らかに「作りかけ」だったように見える。ちなみに、当時は30MB以上のパッチに驚かされたものだけど、今だと全然何て事は無いね(笑)。

で、その続編に当たるこの作品、何とゲームのストーリーを9つ(というより、3エピソードx3といった感じのようだ)分けて発売するそうな。今回はその一つ目。こういった変わった売り方をしているのは、恐らくテスト的な意味合いが強いんだろうね。
この作品は、Valve社のゲームオンライン販売システム「Steam」によって売り出されており、価格も約$20程度に抑えられている。これだけ安く販売できるのは、完全にオンラインで購入できるために従来のショップ流通によるコストがかからないためだろう。開発会社にはValveのマージンを差し引いた分が利益として入ってくるとしても、それなりに利益率は高いのだろうと思われる。一応パッケージ販売もされてはいる(日本ならサイバーフロントから)のだけど、日本の場合価格は4200円と、Steam販売(現在は日本円にして2310円)に比べてかなり割高になっている。
このブツ切りの売り方は、こうした新しいネット流通による販売ができるからこそ試みることができるのだろう。従来なら、安くて利益率の低い製品はショップが置きたがらないし、ショップには古い製品は置かれないため、資金の回収が難しくなる。

しかしこのブツ切りの売り方、最近の映画三部作と同じような手法によって利益を得ようと思っているのかもしれないけど、個人的にこれは失敗かなぁと思う。というのも3部作による物はストーリー性が客を次回作に繋ぎ止める働きをするけど、FPSは大抵の場合ストーリー性が希薄で、アクションにメインが置かれている。この作品も例外ではないように思えたし、1作目を遊んだとしても2作目を遊ぼうと思わせるには求心力が弱すぎる。1度遊んだシステムと同じ物を2度以上遊ぶと結構飽きるため、同じゲームをブツ切りにするのは客離れを起こすだけのように思う。

でまぁ、今回このゲームを遊んでみた感想としては、まぁ普通のFPSかなぁという気がした。だってBladeが喋らないんだもの(笑)。敵が次々と襲ってくるのを銃でガンガン薙ぎ倒す感じと、敵キャラクターとマップのデザインは「SiN」っぽさがあるけど、まぁその程度かな。思ったよりも「SiN」っぽいとは感じなかった。
というより、「Half Life 2」っぽいねこれ。「Half Life 2」のエンジンを使っているという事もあるのだけど、メニュー画面とかそんまんまだし(笑)。少しは作り替える努力をしてもらいたいところ。しかし、かつて同時期に発売された因縁の相手だった「Half Life」が、今やエンジンに使われているというのも皮肉な話だ。
ただ、「ARENA MODE」はちょっと面白かったかな。狭いマップの中で次々と現れる敵をガンガン撃ちまくるモードで、ただひたすらに敵を倒し続けるので、結構爽快感があった。
ただ、やっぱりちょっと内容は短かったなぁ。10時間もかからずに終わってしまう。恐らく、3作合わせて通常の1作品ぐらいのボリュームなんだろう。
次回作が発売された時、遊ぶかどうかは微妙なところ。仮に次も$20で発売された場合、既に$40。3作買うと$60。それだけの価格に見合うかどうかは、ちょっと微妙なところだ。まぁとりあえず様子見かな。
今回購入したのは、「SiN」の新作が遊べるという理由以外に、オマケで初代「SiN」が遊べるという点にちょっと魅力を感じたから。まぁ実家に帰ればパッケージはあるのだけど、ネットからダウンロードして遊べるという点は心強い。あとついでに、初代「SiN」の後に発売された追加パックを遊べるようにしてくれればいいなぁ。あれ遊んだ事無いので。それが2作目のオマケで付いてきたら、多分2作目も買う(笑)。

ちなみに、この「SiN」には「SiN the Movie」という、日本で作られたOVA作品がある。日本での知名度はさっぱり無いけど、米国では割と売れたようだ。元々のゲームが日本のアニメを意識して作られたような作品だったので、恐らく開発者の中に日本アニメのファンがいたのだろう。
自分はこのアニメを見た事無いけど、以前ワゴンで見かけた時に買っておけば良かったかなぁ…。

参考

シン エピソード1 (4Gamer.net)

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