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ローゼンメイデン トロイメント 12話 「少女」

20060202_rozen_1.jpg最終話。

うーん…、何とも中途半端な終わり方だったなー、というか三期作る気満々でしょう、という臭いがプンプンと。まぁ、その辺はDVDの売り上げ次第だと思うんだけど。
今回は、最終回の内容としてはあんまり良くない。というのも、やっぱり最初に述べた「中途半端」という点に集約されてくるのかなぁ、と。
めぐとかみっちゃんとか、一応それぞれ水銀燈、金糸雀のアリスゲームへの動機付けとはなっているけど、水銀燈は薔薇水晶と(仮ではあるものの)結託し、喜々として真紅達を攻撃するという、作品の流れからすると何とも理解に苦しむ行動に出るし、金糸雀は理解以前の問題で完全にオマケ扱いとなっているため、二人はキャラクターとしての存在が薄っぺらい。また、メグに至っては最終回で何の結末も迎えないまま終わってしまったことで、余計に中途半端さが際立つ。
それから、ジュンや真紅があまり前面に出てこなかった事で、誰が物語の中心にいるのかが見えにくく、物語全体としても消化不良な感じが否めない。
あと、最後蒼星石と雛苺が復活しなかったというのが、何より中途半端さを感じる点。恐らく、原作に合わせたんだろうなぁ…と思う。今回の話が「PEACH-PIT監修」とは言ってるけど、恐らく原作の設定や先の展開をある程度教えたとか、そんな程度ではないかと予想してる。バーズ最新号近辺で描かれている、蒼星石の他に雛苺が止まってしまう事、金糸雀の技、白い薔薇水晶、といったアニメにも登場した設定は、間違いなく原作者から伝えられた物だろう。ただ、アニメの展開でそれに準拠して一部だけ復活しない事にしても、どうにも中途半端さが際立つ。偽ローゼンメイデンに倒されたからという理由付けはあるけど、「倒される」ならまだしも「復活しない」ってのはどうも…。
あと、ジュンが結局復学してなかったり、途中から水銀燈が復活した理由も結局よく分からんし、最後にドール達が復活した場面も何だかなぁ…と、その他諸々中途半端感を感じる点は多い。。
こうしてみると、中途半端というより、行き当たりばったりだったのかなぁ、という気もする。突発的に出てくる妙な追加設定や理由付けにも、その片鱗がある(雛苺が止まる点とか、水銀燈から出てきたローザミスティカの配分とか)。1期も大体そんな感じだったような気もするけど、今回ほど酷くはなかったと思うし、物語が割とまとまってたと思うから個人的にはそれほど大きく気にするような事はなかった。

あと気になったのは、何度か書いたけど脚本家で内容の面白さがかなり左右されてる点。特に、岡田麿里さんという人が書いた話は例外なくつまらなく感じたというのは、少々問題があると思う。それにこの人は、自己顕示欲か何か知らないけど、妙に原作に無いオリジナル要素を入れたがるような傾向が窺える。オリジナル要素を止めてくれとは言わないけど、その前にやるべき事があるだろう、と。今まで長々とローゼンメイデンに感想を書いてきたけど、実は唯一1期の4話だけ感想が無い。というのもこの時は、確か時間があんまり無かったからという理由もあるけど、話の中身があんまり面白くなかったからという理由が大きかったと記憶している。このまま変な話が進行するなら、感想止めようかとも思ったはず(5話が面白かったから、また書き始めたけど)。で、この話の脚本担当が件の人。まぁ、当時からそのぐらいピンポイントで内容が面白くないと感じたわけで。
もう少し、監督なりシリーズ構成なりがその辺を上手く修正できないものだろうか…。

20060202_rozen_2.jpg良かった点としては、とりあえず最後の薔薇水晶が偽物だったオチは結構面白かった。1期の水銀燈の胴体欠如は、なかなか上手い結末だと思ったけど、今回の槐≠ローゼンで、薔薇水晶が槐が作ったドールだったという結末も、8話の槐との会話が上手く活きてると思うし、真紅の目指した戦わずにアリスになるという目的を否定することもなく、いい落とし所だったんじゃないかなぁ、と。…いやまぁ、物語全体を肯定するわけではないけど、今回の結末としてはそんな印象。しかし、よく考えたらそんなのに従った水銀燈が哀れだなぁ…と思わないでもない(笑)。
それから、最後の槐の「たまたま真紅のミーディアムになっただけの子供が、偉そうなこと言うな」とか、ラプラスの魔の「ネジを巻いただけの少年」という、ジュンに投げかけられた台詞が、ちょっと印象的で良かったなー。これもやっぱり中途半端だったので、この台詞を言われっぱなしで最後まで否定されなかったジュンがちょっと可哀想だったけど。
あと、個々のエピソードでもそれなりに良かった点はあるけど、その辺は各話の感想に回す。

まぁ、大体感想としてはそんな感じ。全体をひっくるめて言うと、やっぱり1期が好きだったからキャラクターに愛着があって、その分評価に多少プラス補正が入ってはいるし、個々のエピソード等にも見る物はあるけど、全体を通しての内容等に色々問題あり、という感じ。

3期をやるとすれば、もう少しテーマを絞って、しっかりとした作品を作ってほしいな、と。
例えば、今回真紅はアリスゲームで戦いたくないと言っていた。どこかの感想でこれを、1期の「生きることは戦うこと」という台詞の否定になっているという意見を見たけど、むしろ「生きることは戦うこと」だからこそ、自分や相手を死に至らしめる戦いを望まず、生きることを自らの戦いとする、と取れるんじゃないかと。だからこそ真紅は、作りかけながらも必死でアリスを目指す水銀燈をジャンクと呼んだことを悔やみ、相手を壊して戦う事を否定しているのではないかと。これを、最後に真紅が言ってた「アリスゲームだけがアリスになる方法じゃない、他に道はある」と言ってた事と結びつけ、生きるという戦いの中でいかにアリスを目指すか、という感じの方向性に持っていくと、作品のテーマとしては結構面白くなるような気がする。
まぁその辺は妄想だけど、いくら何でも今回の話で最後なのはあんまりなので、とりあえず3期希望と言っておこう。

追記

内容についてはアレだったけど、OPとEDの出来は素晴らしかったなぁ。これに関しては本当に良かったと思ってる。

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