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タイドライン・ブルー 6話 「K2」

20050831_tideline_1.jpg今度は石油を独占するアメリカへ向かうユリシーズ。それを追いかける新国連軍。新国連軍の里山は、艦隊でユリシーズを足止めする間に、旗艦で一足先にK2へ。足止めに向かった艦隊は全滅し、K2で直接里山とグールドが対決するも、魏の国の潜水艦が介入、ユリシーズはジョゼとキールを見捨て、再びドゥーラビィーラに逃げ込んだ…という話。

今回の話も、アオイとグールドの対比が描かれていて面白かった。全開はグールド側の考え方が中心に描かれていたのに対して、今回はアオイ側の考え方が中心に描かれている。
キールとティーンの父親は、民間企業によって海底資源探査のために作られた宇宙基地「フリーダム」から、「ハンマーオブエデンによって破壊し尽くされた地球にとって、地図は必ず必要となる」という信念の元、キールとティーンを地球に帰して、一人で受信されているかどうかも分からない地図を送信し続けている(不覚にも、この辺にちょっと感動してしまった)。唯一、それを受信する人物であるアオイは、その地図を「戦いの道具に使われないように」と秘密にしている(「海底資源探査のために作られた宇宙基地」というのがミソ。要するに、海底資源の奪い合いになることを恐れているという事なんだろう)。アオイは力を使わない事で、平和を作り出そうとしている事が窺える。
ただ、それは一面的な物の見方。今までこの作品では地図の重要性や資源の重要性が強調されてきた。だからこそ、アオイの見方は非常に一方的で、独善的な物として見える。
このグールドとアオイの対比が非常に面白い。世界各国の支配者のエゴを避難しながらも、結局の所二人ともそれぞれのエゴを振りかざし、同じ事をしようとしている。今回、アオイが魏の国に対して群の補給路と食料の確保を要求した時、魏の国の代表が「偽善者め、グールドと何が違う」「所詮は同じ穴の狢」と言った事が、それを良く表している。また今回、里山が「死んでくれ」というシーンも印象的。自分のエゴを振りかざして、他人を犠牲にする姿勢は、里山も同じ。それぞれのエゴのぶつかり合いという構図が興味深い。
個人的に、これらの設定は物凄く面白いと思う。独自の世界観やキャラクターの思想が、きちんと物語の主題やストーリー展開と直結していて、意味を持っている。だからこそ見ていて面白いし、感心できる、非常に良くできた物だと思える。

20050831_tideline_2.jpg今回の潜水艦の戦いはなかなか熱くて良かった。素人目に見ても、あり得ない潜水艦の動きとかはあったけど(笑)、その辺はユリシーズの性能を示すための過剰演出ということでご愛敬、程度に考えてるけどね。

あと、「寄るな、馬鹿がうつる」「馬鹿ってうつるの!?」にはなかなか笑えた。キールはそこまで馬鹿だったのか(笑)。仮にも宇宙で暮らしたりコンピュータ使ったりした、エリートだと思ってたんだが…。
そういえば、今回キールが手持ちの食料をすぐに食べてしまうのを拒む場面があったけど、その直後に潜水艇の中で食料を貪るキールの場面があって、ちょっと違和感が。キールの考え方がよく分からないな…。

さて、次回は「ジョゼ使えねー」ってことで、ジョゼの弱みが出てくるようなので、今から楽しみにしてる(笑)。

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