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Amazonの国内盤ニューアルバム最大20%OFFセール

去年の話なので今さら感が強いけど、今まで知らなかった上にちょっと気になったので。
Amazonが国内盤ニューアルバム最大20%OFFセールを行っているとのこと。

日本のCDには「再販制度」こと「再販売価格維持制度」があり、生産者があらかじめ販売価格を指示し、卸売業者、小売業者に守らせることができる。これは、もともと書籍で定価販売が行われていたことや、文化の普及など文化水準の維持を図っていく上で不可欠な文化性の高い物(書籍、CD等)を同一の価格で全国的に広範に普及させるため、といった名目がある。
本来なら値引きできないはずの新譜が、今回Amazonでは値引きされている理由というのは、去年の7/9に公正取引委員会が出した答申[pdf]で、「DVD付きのCDは再販の対象外」ということがはっきりしたからなのだそうで。つまりここで並べられている製品は、DVD付きのCDということになる。ちなみに、それだけではなく再販の対象外となるのは「再販制度の対象と非対象の製品の複合商品」とのこと。

この事例を見て、再販制度という物が完全に形骸化しているのを強く感じさせられる。再販制度は名目上、「文化水準維持」のために、書籍・CD等が対象になっているわけだ。それなら、DVDが付こうが何だろうが、CDという形態に収まった物品販売を行うのであれば、普通再販制度の対象になると考えるのが自然なんじゃなないかな、と思う。別に自分は再販制度の適用範囲を広げろと言いたいわけでなく、そんな形骸化した制度を必死で守り通す必要性に大きな疑問を感じずにはいられない。
それに現在は、CDや書籍の販売方法が多様化し、いろんな付加価値を付けて販売する方法がある。オタ御用達のフィギュアとかプラモとかもその一つ。あとメジャーどころだと、ディアゴスティーニの雑誌とか。ところが、そういった中には、確かに書籍の付加価値という意味で販売している場合もあるだろうけど、場合によっては再販制度を悪用する、つまり定価で売らせるためにあえて再販制度対象の商品という形態にするといった物もある。本来違法行為であるはずなのに、「抜け道」になってしまっているわけだ。そういった中途半端な制度によって、抜け道が作られてしまう制度をこのまま残したところで、消費者に利点以上の害悪を及ぼしかねない。
それからもう一つ。現在はAmazon等のネット販売が利用しやすくなり、ゆくゆくは普及するであろう電子書籍、ネットの音楽販売といった物を考慮した場合、再販制度を用いずとも、全国一律の価格で提供することができる。そうなると、いよいよ何のために再販制度が存在するのか、全く意味が分からなくなってしまう。

現状でも欠点だらけの再販制度。今回のAmazonの件を見るだけでも、その制度の意味を完全に失っていることは明らかだ。そんな時代に合わない制度を残す必要性は全くない、と自分は考える。

参照元

音楽配信メモ Amazonが国内盤ニューアルバム最大20%OFFセールを実施

参考

全国書店新聞 12月11日号記事

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